« 自家焙煎珈琲の店 カフェ・バッハ | トップページ | エミリー・ローズ »

2006.03.14

かもめ食堂

映画『かもめ食堂』を観た。
かもめ食堂群ようこの書き下ろし原作小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が小林聡美 、片桐はいり 、もたいまさこの個性派三人を主演に映画化。
ヘルシンキでサチエ(小林聡美)が営業する客の入らない「かもめ食堂」(純日本食)を舞台に、客として訪れる現地の人々や偶然知り合ったミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)との人間模様が淡々と綴られる。『過去のない男』のマルック・ペルトラの存在感も見事。

舞台のヘルシンキで全面ロケを行い撮影されているが、決して気負うことなく原作や現地ヘルシンキや主演三人の"のんびり、ほんわかした"雰囲気を素直に伝えている。観終わった後、特に感動があるわけではないが、なんとなく気持ちの良い時間を過ごした気分が味わえる映画。変に面白さを期待しないで、素直な気持ちで観て欲しい。
同監督の『バーバー吉野』は見逃していたので、今からでもDVDで観てみたい。

公式サイト

映画を観た後で、珍しく群ようこの原作本も読んだ。
群ようこの本は『鞄に本だけつめこんで』など数冊読んだことがあるが、日常的な話題をウィットに富んだ文章で書かれていてエッセイ感覚で読めるので結構好きだ。久し振りに読んだ彼女の原作本は、サチエが何故ヘルシンキに食堂を開いたか、開店資金はどうしたか、ミドリがヘルシンキに来る前は何をしていたかなど、意外と説明的に描かれている。
映画ではその辺りのエピソードなどをバッサリ削って、ヘルシンキの食堂だけが描かれている。全体的には、原作をアレンジして映画枠にうまく収めていて、ヘルシンキの街並みに助けられながらスッキリ描かれているのが良かった。

フィンランドは僕にとっても馴染みのない国。映画でも出てくる「ムーミン」がなければ全くと言ってよい程知らない。EU加盟国でもあるが、他のヨーロッパ諸国と違って何となく街並みに懐かしさを感じるし、フィンランド人のよそよそしさには親近感もある。どことなく日本に似ている国だって事がわかった。主人公のサチエはそんな理由で、この国で食堂を開くことにしたらしい。映画では、そのあたりの背景は詳しく語られないが、映像がそれ以上の説得力をもっている。荻上直子監督はそのことを一番描きたかったに違いない。
この映画を通して、一度そんなヘルシンキを体験してみてはどうだろうか。

« 自家焙煎珈琲の店 カフェ・バッハ | トップページ | エミリー・ローズ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

>映像がそれ以上の説得力をもっている。

言葉による説明を極力排した、映像重視の作品でしたね。
色使いの鮮やかさは抜群!
絵画として観賞してもOK!

コメントに感謝!

フィンランドのスタッフがちょうど今、
来日していて、はいり氏観光案内してます。
人力車に乗せようとしたら「アルケヨ!」と言われ
伊勢屋まで歩いていったって。
って、映画と関係なかったですね。

マダムクニコさん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
マサコが森へ行くシーンは、空気感まで伝わってくるようでした。

noriさん、こんばんわ。
こんな裏情報、いつもありがとうございます。(^o^)丿
これはまるで「裏・かもめ食堂」じゃないですか。
はいりさんが叱られながら案内している姿が、
目に浮かぶようです。(笑)

こんばんは!
雑貨好き女子の間ではかなり話題になっている映画です。
北欧雑貨、風景がいいようです、
一月頃、試写会のチケットがあったのに用事で行けませんでした・・・
うぅ~ん、ちょっと惜しいことしたなぁ~・・・

TAMAOさん、こんばんわ。
最近、TAMAOさんのブログは雑貨の話題が多くて、
ちょっとコメントをご無沙汰してます。

そう言われれば映画に出てくる食器は、どれもシンプルですがセンスの良さを感じますね。また、サチエの住む家やミドリと出会う本屋も、とても素敵でした。
そして、フィンランドの風景は絶品です。

試写会は、ちょっと惜しいことをしましたね。
でも、まだやってるんで是非どうぞ。(^o^)丿

あ~るさん、こんにちはぁ。
大変ご無沙汰しておりました…m(__)m
この映画、とってもいい気持ちになれますよね!
普段はほとんど日本映画って観ないんです…が、
これはヨカッタっす!!うんうん

今度の土曜日に再度上京します。
今回は…「Jack Johnson」っすよぉ~♪


purple in satoさん、こんにちは。
こちらこそご無沙汰しています。
最近、日本映画もいい作品が増えましたよ。
機会があれば是非他にもどうぞ。

Jack Johnsonは聴いたことなかったので視聴しましたが良いですね~♪僕も行きたくなりましたが、流石にチケット売り切れでした。
とりあえずCDで我慢します。(^_^;)
ではまたヨロシクです!

あ~るさん、こんばんわ~。
私が将来本当にかもめ食堂みたいなお店をオープンしたら、あ~るさんはトンミ君みたいにコーヒー永年無料にするので、来てくださいね(笑)。

この映画、本当にイイ感じですよね。
ゆるさが疲れた心にここち良かったです。

Aprilさん、その言葉信じてますよ~。
美味しいコーヒー、
きっとご馳走してくださいね。ヽ(^o^)丿

あ~るさん、再びのおじゃまです。
「jack johnson」いい感じでしょ?
ライブは残念でしたねぇ…うむむ
次回には是非ともご覧になってみて下さい!
っと「ウクレレ・ウルトラマン」を発見☆
これなかなか興味深いアルバムだったり…
最近のオススメは「naomi&goro」っす♪
あ~るさん好みのような…?
ではではぁ

purple in satoさん、こんばんわ。
いろいろコメントありがとうございます。
「jack johnson」早速CD「Sing-A-Longs & Lullabies For The Film Curious George」を買って聴きました。いい感じですねぇ~。
でもこれサントラですか。
「ウクレレ・ウルトラマン」はどうなんでしょう。「スターウォーズ」がイマイチだったんで。聴いたら感想聞かせてください。
「naomi&goro」はちょっと前にチェック済みっす♪(笑)ご推察どおり結構好みですが、最近聞いてないなぁ。ちょっと掘り起こしてみます。
ではまた、よろしくお願いします!

あ~るさん、三度のおじゃまっす!
「ウクレレ ウルトラマン」…チラッと聴きました。が、どうなんでしょ?この手のはもういいかなぁ。な気持ちだったりします。
「naomi&goro」は、さすが!チェック済みでしたね!!
新譜が出てますよぅ~♪
これがまたメチャメチャいいっす!!!
Blogにてアップしたのでお暇があればご覧下さいましぃm(__)m
ではではぁ。

purple in satoさん、おはようございます。
ウクレレはいいけど「ウクレレ スターウォーズ」はオーケストラと大して変わらなくてがっかりでした。「ウクレレ ウルトラマン」も同じ感じのようですね。ジャケットのインパクトは歩けど...(^_^;)
「naomi&goro」は、いつの間にか新譜が出てたんですね。未チェックでした!教えていただいてありがとうございます。ゲットして久し振りに聞いてみます。
ではまた~♪

こんにちは、jamsession123goです。ブログにTBありがとうございました。
恋は五・七・五ではあまり思わなかったのですが、この映画では、荻上監督の他の作品が見たくなりましたね。
ついでにフィンランドも言ってみたくなりました。
でも、あまりにも遠い国ですね。

jamsession123goさん、こんばんわ。
僕も映画を観ている間、全てを投げ捨ててフィンランドに行きたくなりました。
サチエのようにサクッと行けたらいいですが、優柔不断なもので。(^_^;)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11593/9187002

この記事へのトラックバック一覧です: かもめ食堂:

» ブロークバック・マウンテン/二重の哀しみ [マダム・クニコの映画解体新書]
 ラブストーリーは好まないが、本作の質の高さに引き込まれた。同じように”差別(人種VS.同性愛)”をテーマにしてアカデミー賞の作品賞を争った、都会的で動的な「クラッシュ」とは対照的に、牧歌的な風景が醸しだす大らかさが、この長くて切ない物語を優しく包み込んでいる。 ブロークバック・マウンテン  カウボーイはアメリカにおける「男らしさ」の象徴といわれている。なかでも保守的な西部や南部では、男性たちは異常なほど�... [続きを読む]

» [ かもめ食堂 ]おいしい時間をありがとう [アロハ坊主の日がな一日]
[ かもめ食堂 ]@銀座で鑑賞。 スローライフな国、フィンランド。すべてがゆったり、ゆ っくりしている。時間に追われていない。仕事のために走 っている人もみかけない。のどかな国である。 そんな場所で、「かもめ食堂」という小さな食堂をオープン する日本人女性・サチエ(小林聡美)。 ... [続きを読む]

» [ かもめ食堂 ]おいしい時間をありがとう [アロハ坊主の日がな一日]
[ かもめ食堂 ]@銀座で鑑賞。 スローライフな国、フィンランド。すべてがゆったり、ゆ っくりしている。時間に追われていない。仕事のために走 っている人もみかけない。のどかな国である。 そんな場所で、「かもめ食堂」という小さな食堂をオープン する日本人女性・サチエ(小林聡美)。 ... [続きを読む]

» FUN … 『かもめ食堂』 [FUN×5 ~五つの楽(fun)を探して~]
【enjoy weekend】 [続きを読む]

» 理想…「かもめ食堂」 [April april]
こんな食堂が理想です。エイプリルです。 いつかきっとこんなお店をオープンするぞ~。 [続きを読む]

» 『かもめ食堂』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
ほのぼの優しく居心地のいい かもめ食堂。 食べることは生きること。 オリジナリティをもって、マイペースでいこう! フィンランドのヘルシンキに日本人のサチエがオープンした食堂の物語。アイドル映画もあふれ、メインに置かれるのはもっぱら華のある女優というのがスタンダードな中、片桐はいりや もたいまさこを準主役に据えての個性的な味わいがスバラシイ。 純愛!だとか泣ける!だとか、押しつけがましい邦画が多い中、このかもめ食堂の押しつけがましくないところは、ヒジョーに魅力的。 その魅力が凝縮され... [続きを読む]

» 映画のご紹介(149) かもめ食堂 [ヒューマン=ブラック・ボックス]
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(149) かもめ食堂-かもめ食堂の静けさが心地よい。 昔、太った三毛猫を飼っていて、その猫に餌をやり続けたらその猫はますます太ってしまった。 その猫が死に、サチエ(小林聡美)は大い....... [続きを読む]

« 自家焙煎珈琲の店 カフェ・バッハ | トップページ | エミリー・ローズ »