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2006.04.22

ぼくを葬る

映画『ぼくを葬る(おくる)』を観た。(シャンテ シネ1・2・3を制覇!)
ぼくを葬るフランソワ・オゾン監督の最新作。
31歳のフォトグラファーのロマン(メルヴィル・プポー)は、余命3か月と宣告される。よくある葛藤を表に出すことなく、穏やかにその時を迎える。勿論、彼の中では様々な葛藤があったに違いないが、本編では決してそれを表に出さない。唯一ロマンから真実を聞かされる祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)も、そんな彼を静かに見守り「自分も一緒に死にたい」と語る。しかし、最期に自分の分身を残し未来へ託す。
退廃的に思われるストーリーの中にも希望が感じられる映画だった。(ラストの海岸のシーンは『ヴェニスに死す』を思わせる)
しかし、ジャンヌ・モローの出演も含めちょっと物足りない、と言うかロマンの心情や映画を通して何を描きたいかが残念ながら分からない。死に向かって生き抜いたのか、死を前向きに受け止め自分の分身を残すことで、命を繋いだのか...
ただ、僕も同じ立場に立たされたら延命治療を望むのではなく、運命を受け入れようとするかもしれない。決して人生を満足して生き抜いたわけじゃないけど、自分の人生に対する美学を求めてしまうような気がする。敢えて言えば、ロマンにそんな自分の気持ちを重ねられるかも。
きっとこの映画を通して、一人一人が人生に対する自分の答えを見つけるキッカケになるに違いない。

公式サイト

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、jamsession123goです。
写真の女性があの「ジャンヌ・モロー」だったことに最初はおどろきでしたね。
随分変わるもんですね。
こんなきっかけで、この映画には興味津々なのですが、あ〜るさんのレビューを読み限りではちょっと微妙な映画のようですね。

jamsession123goさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ジャンヌ・モローはやっぱり存在感ありました。でも、もう少し作品全体に絡むと思っていたのですが、意外と少ないに出番にちょっと納得がいきませんでした。
でもこの映画、僕には合わなかったけど観る人で評価が全然違うと思います。(この辺は記事を追記しました)
是非、jamsession123goさんのご意見も聞かせてください。

こんばんは、あ~るさん。
この監督って、「8人の女たち」の監督と同じですよね。
ちょっと観てみたいとか思ってたんですけど、、、タイトルが重そうだったので。(汗)
すみません、まだまだ、ガキなんで、私には、死とか受け止める自信ありません。(涙)

じゃすみんさん、こんばんわ。
そうです「8人の女たち」の監督ですが、ミュージカルじゃありません。(^_^;)
確かにタイトルはちょっと重いですね。でも、内容は「死とは?」っていうより、逆説的に「生きるとは?」って感じでした。
全然、難しく考えなくてもいいと思います。
DVDレンタルしたら一度見てはどうでしょうか。
ちょっと違う世界観が広がるかもしれませんよ。
ではまた。

あ~るさん、こんばんはぁ

だいぶ遅れての鑑賞になってしまいました…が、地方の定めとお許し下さいm(__)m
>ラストの海岸のシーンは『ヴェニスに死す』を
おぉ~、なるほど!それは気付きませんでしたぁ!!
オゾンの作品は好きなのですが、観てる本人のラベル?じゃなくてレベルが低いので答えを見つけるのが難しいっすぅぅぅ
でも、結構好きな映画だったりしてぇヘヘ

ではでは、体調には気を付けて下さいねぇ♪

あ~るさん、こんばんはぁ

だいぶ遅れての鑑賞になってしまいました…が、地方の定めとお許し下さいm(__)m
>ラストの海岸のシーンは『ヴェニスに死す』を
おぉ~、なるほど!それは気付きませんでしたぁ!!
オゾンの作品は好きなのですが、観てる本人のラベル?じゃなくてレベルが低いので答えを見つけるのが難しいっすぅぅぅ
でも、結構好きな映画だったりしてぇヘヘ

ではでは、体調には気を付けて下さいねぇ♪

purple in satoさん、こんばんわ。
ものすご~~~く、更新をサボっていて返事が遅くなり申し訳ありません。m(__)m
オゾン監督は何本か観ていますが、中々評価が難しいですね。
僕のラベルじゃないのかなぁ。(^^ゞ
その辺も含めて、ビスコンティ監督と同じようなにおいを感じますね。

何で判るんですか?実は最近、風邪引いたり、腰を痛めて結構つらい日々を送ってました。
いやぁ、認めたくないけど年くったんですかね...
ではまた、よろしくです。

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