« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »

2006年8月

2006.08.30

王と鳥

映画『王と鳥』を観た。
王と鳥フランスのポール・グリモー監督が脚本家ジャック・プレヴェールと1947年から製作していたが数年立っても完成せず、痺れを切らしたプロデューサが勝手に『やぶにらみの暴君』(1952年)として公開した。これを後年、ポール・グリモー自身が版権を取得して改めて1979年に『王と鳥』として完成させたいわくつきの作品。
高畑勲、宮崎駿など多くのアニメーション作家に影響を与えたことでも知られている。そう言った縁もあり、今回、スタジオジブリの手によりデジタル・リマスター版として劇場公開されることになった。
僕も、学生時代に『やぶにらみの暴君』を観て、『長靴をはいた猫』や『ルパン三世 カリオストロの城』に通じるエピソードに随分驚いた記憶がある。アニメーションの動きの面白さというより、絵から出てくる登場人物や傲慢な王様のキャラクター、様々な仕掛けに満ちた城など、設定の面白さが際立っていた。
正確に『やぶにらみの暴君』を覚えていないので、この『王と鳥』の比較は出来ないが、随分啓蒙的な作品に仕上がっているように思う。数十年を経て、こうした作品を監督のオリジナル作品として再び観ることができるのは大変喜ばしいことだ。

公式サイト

ムルギー

渋谷の老舗カレー屋『ムルギー』で[ムルギーカリー]を食べた。
ムルギー ムルギーカリー
昭和25年創業の渋谷のカリー専門店。昔から名前は知っていたが、場所が分かり難い(しかもホテル街のど真ん中で行き難い)ので初めての来店。常連客も多く、店構えにも風格を感じる。(ただ古いだけとも言えるが...)
看板には「印度料理」とあるが、元々はビルマに行ったご主人が現地で習い覚えたカレーの味を再現したそうだ。
因みに、ムルギーとは雛鳥の意味で、銀座『ナイルレストラン』の[ムルギーランチ]とは直接関係ない。13種類のスパイスを調合した上で雛鳥を入れ1週間煮込んで作るらしい。
程良いピリ辛感と独特の盛り付けが印象的。味も思ったほどクセがなく飽きのこない旨さ。次回は定番[玉子入りムルギーカリー]だ。

東京都渋谷区道玄坂2-19-2 
03-3461-8809
営業時間 11:30~15:00,16:00~20:00、木11:30~15:00、金休
山手線渋谷駅より徒歩5分 道玄坂、百軒店

2006.08.27

スーパーマン リターンズ

映画『スーパーマン リターンズ』を観た。
スーパーマン リターンズ『X-MEN』、『X-MEN2』のブライアン・シンガー監督による、1978~87年に製作されたスーパーマン シリーズの20年ぶりの最新作。
新人ブランドン・ラウスが、21世紀のスーパーマンを、オスカー俳優ケビン・スペイシーが悪役のレックス・ルーサーを演じている。そのほか、映像では1978年の作品でスーパーマンの父親を演じていたマーロン・ブランドが、特撮技術を駆使して再登場している。
ジョン・ウィリアムズのテーマ曲も当時と同じで、原作のアメコミよりも1978年製作の映画『スーパーマン』へのトリビュート作品といっても過言ではない。そういった意味では、当時の作品も楽しんで観ていた僕らの世代はちょっと嬉しくなってしまう。
結構楽しく見ることが出来たが、作品としては中盤ちょっと盛り上がりに欠けていたのが残念。でも、ラストは旧作には負けるがアッと驚く超能力を発揮してくれて、面目躍如だったかな。是非、続編も作って欲しい。

公式サイト

2006.08.26

ユナイテッド93

映画『ユナイテッド93』を観た。
ユナイテッド93『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラス監督が、途中墜落したユナイテッド航空93便の機内の出来事を軸に9.11テロ事件を描いた作品。
誰もが知るこの事件の誰も見ることがない現場を、遺族のインタビューなどを基にして丁寧に描き出している。客観的な表現で当日の朝から時系列で淡々と事件を再現して、まるで間近で事件現場を観ているような錯覚に陥る。
ワールド・トレード・センターに旅客機が突っ込むシーンは何度見ても脅威だし、当時見たニュース映像は忘れることが出来ないショッキングな出来事だった。しかし、このユナイテッド航空93便は唯一目的地に到着することなく、ペンシルベニア州に墜落した。その後も事件の内幕は殆ど伝えられることがなく、ユナイテッド航空93便が、何故墜落したかはっきりとは分からなかった。
この映画を観ると、管制官などがぎりぎりの対応を迫られる中、自分達が出来る最大限の対応を行ったことがわかる。93便の乗客たちも、最初は単なるハイジャックの人質でしかなかったが、他の機がワールド・トレード・センターやペンタゴンに突っ込んだことを知ると、自分達の乗っている機もどこかをターゲットに飛んでいることを悟り半に抵抗した結果、目的地に到達することなく墜落した。
彼らは、この事件が前代未聞のテロであることを知り、それに立ち向かった最初の人々だった。「"9.11以後の世界”に生きた最初の人々」、と言われる理由がそこにある。

5年という時間がようやくこの出来事を映画として描くことを許されたのか、映画を観るまで疑問があった。映画を観終わった後では、より生々しく事実を知ったようで、正直、もっと分からなくなってしまった。だが、こうした疑似体験を通して過去の事実を知ることが、今ある世界を自分自身のものとして考える助けになるに違いない。この映画を観ることを体験として、次の世代に伝えていくための最初の一本だ。

公式サイト

2006.08.19

ケアリイ・レイシェル Kukahi 2006 JAPAN TOUR

日比谷野外音楽堂で行われた『ケアリイ・レイシェル Kukahi 2006 JAPAN TOUR』に参加した。
ケアリイ・レイシェル Kukahi 2006 JAPAN TOUR最近ハワイ音楽を聴きはじめたので、代表的なミュージシャンのケアリイ・レイシェルのコンサートに参加。会場は屋外で天気も良くハワイ音楽を聴くにはピッタリ。会場ではハワイ、フラ・ファンといった感じのおば様達が大勢で、ちょっと想像とは違う。最近フラ・ブームと聞くが、これがきっとそうなのだろう。
ステージ上ではケアリイ・レイシェルの演奏にあわせて、多数のフラダンサー達がダンスを披露する。まるでテレビで見たことがあるハワイのショーに来ているようだ。人気ミュージシャンだけあって、延べ50人近くのダンサーが登場するが、半分近くは日本人で知り合いらしい人達が観客席から声援を送っている。
18時から始まったコンサートも、日が暮れるに従ってステージのライトアップも華やかに。終始和やかなでゆったりした雰囲気のコンサートだった。ラストはBeginの「涙そうそう」をカバーした「Ka Nohona Pili Kai」が嬉しい。
日比谷でハワイを満喫と言ったところだろうか。よく言えばアットホームな雰囲気だが、音楽を聴きに行った感じがしなかったのは、ちょっと残念。
会場から外に出ると、日比谷公園では盆踊り大会を開催中。ハワイ気分はつかの間に、すぐに日本に引き戻されてしまった。

公式サイト
@Victor Entertainment ケアリイ・レイシェル

千疋屋総本店

『千疋屋総本店』で[マンゴーカレーライス]を食べた。
マンゴーカレーライス Dsc01975s
本当は[フルーツ食べ放題]に行きたいんだけど、倍率が高くて中々参戦できないので、とりあえず[マンゴーカレーライス]に挑戦。
かなり期待していたがカレーにはマンゴーの味を感じなかった。その代り、薬味のマンゴーとピクルスが珍しくて沢山食べてしまった。マンゴーはルーに入ってるらしいが、僕のバカ舌が反応しなかったようだ。デザートで出された、リンゴのフルーツポンチがさわやかでとても美味しかった。
次回は是非、食べ放題でリベンジだ!(何度も言ってるけど...)

東京都中央区日本橋室町2-1-20 日本橋三井タワー
03-3241-8818
営業時間 11:00~22:00(L.O.21:00)、不定休
東京メトロ銀座線三越前駅A7・A8出口より徒歩1分
公式サイト

2006.08.18

Bophana PRAÇA11ライブ

青山PRAÇA11(プラッサ オンゼ)で行われたBophanaのライブに参加した。
BophanaPRAÇA11は初めて。決して広くないが、音楽を聴きながらブラジル料理を楽しめる中々いい雰囲気のお店。ステージは20時と21時半からの2回が基本。今回は21時半のみ参加したが入れ替え制ではないようだ。
Bophanaはここで1,2ヶ月ごとにライブを行っているので、ミュージシャンだけでなく観客同士も顔馴染みが多いみたいで、開演前から談笑が耐えない。演奏前後にはメンバーも客席で談笑していて、まるでホームパーティに参加しているような雰囲気。隅っこではモダーン今夜のリャンペイもいたが、この店では既に馴染みらしい。
定時を少し回ったところで、おもむろにメンバーがステージに集まり演奏が開始された。曲名は覚えていないが、ポルトガル語を中心に10数曲が演奏された。途中、近くでライブをやっていたトランペットの島祐介が参加。その後、客席でタンバリンをたたきながらリャンペイも(自主的に)飛び入り参加で、楽しいステージが続いた。
最後のダブル・アンコールでは、ボーカル山田里香の掛け声で客席もオールスタンディングで一同大合唱。本当に楽しいライブで大満足。次回は10月なのでまた来たい。

公式サイト
公式ブログ

2006.08.15

男はソレを我慢できない

映画『男はソレを我慢できない』を観た。
男はソレを我慢できないミュージシャンのPVを多数手がけた信藤三雄監督の長編デビュー作。出演は竹中直人、鈴木京香、小池栄子、ベンガル、清水ミチコとかなり濃い面子が揃っているが、この映画の本当の主役は多数出演するミュージシャン達。高橋幸広、ワタナベイビー、中村達也、HITOE、野宮真貴、小島麻由美と贅沢なメンバーで、ちょっとしたシーンに登場する脇役も見逃せない。
映画は、自称DJの“DJタイガー”こと服部大河(竹中直人)が、全国放浪から7年ぶりに下北沢に帰ってくるところから始まる。下北沢版"男はつらいよ"って感じの作品で、ストーリーはあってないようなもの。
そんな映画を、それこそDJ感覚のカット割りや、吹き出しなどを使ったグラフィックなど斬新な映像で見せる。この辺りは、さすがPVの大御所だけのことはあると思った。でも、最初は面白かったそのカット割りも、何度か続くと飽きてしまう。しかも、映画としてのテンポを欠いてしまうので、長編映画としてはいただけない。深夜のテレビ番組だったら面白く見れたかも。
観客としてはツマラなかったが、監督本人は結構満足してそうな作品だった。

公式サイト

2006.08.14

笑う大天使(ミカエル)

映画『笑う大天使(ミカエル)』を観た。
笑う大天使(ミカエル)少女漫画家 川原泉の同名コミックを映画化した青春コメディ。主演は若手女優として僕も注目している『スウィングガールズ』や『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里、『8月のクリスマス』や『ハチミツとクローバー』に出演し注目される関めぐみに加え、『ハチミツとクローバー』で関めぐみとも共演している若手注目株の伊勢谷友介が出演となかなか豪華なキャスティングだ。
しかも川原泉は好きな漫画家で大きな期待を持っていた。(『空の食欲魔人』や『カレーの王子さま』とか傑作!)原作コミックは発表当時一度読んだだけなのでよく覚えてないけど、"お嬢様"を演じる"関西弁の元貧乏少女"の主人公が、コミックのようなデフォルメなしにどう表現するのかがポイント。少女漫画とギャグ漫画を行ったり来たりする、あの独特な川原泉ワールドをどうやって実写にするのか(出来るのか)、観る前から興味津々だった。
しかし、しかし、しか~し、残念ながらあのコミックの雰囲気を出すのはやっぱり無理だった。
このコミックを実写で映画化するだけでも、チャレンジャーと言える。突飛な話だけにベタなVFXを多用して頑張っていたけど、それが裏目に出て『最終兵器彼女』を上回る悲惨な作品になってしまったように思う。いっそラストは伊勢谷友介がキャッ○ャーンに変身して戦えばいいのに。(ちょっと投げやり...)あと、ダミアン(犬)のCGはあれでいいの?

ハウステンボス/笑う大天使「撮影日誌」 - 川原泉インタビュー
公式サイト

2006.08.13

トランスアメリカ

映画『トランスアメリカ』を観た。
トランスアメリカ「スカートの下に何があるかよりもっとだいじなこと。」
ダンカン・タッカー監督の長編デビュー作。性不一致に悩む男性という難しい役を演じる女優フェリシティ・ハフマンの好演が光る。また、その息子役のケヴィン・ゼガーズも体当たりで演じていた。
男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)と彼女(彼)の実の息子トピー(ケヴィン・ゼガーズ)が、ひょんな事でNYからLAへの旅に出ることになる。映画のコピーからも分かるように、性不一致病の男と彼の息子が大陸横断<トランスアメリカ>を通して理解を深めていくロードムービーだ。
最初は何とも珍妙なストーリーだなと思ったが、映画が進むに従ってこれが自分の手で幸せを掴もうとする親子の物語と思えてきた。
それぞれの道を進む二人が、次第に心を通い合わせるラストなかなか感動的だった。

公式サイト

2006.08.11

ハチミツとクローバー

映画『ハチミツとクローバー』を観た。
ハチミツとクローバーテレビアニメにもなった羽海野チカの同名コミックの映画化した青春ラブストーリー。美大に通う個性的な5人の男女の甘酸っぱい青春を、瑞々しい感性で描いている。主演の5人は「嵐」の櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、そして『八月のクリスマス』の関めぐみが演じている。原作コミックを読んだこともテレビアニメを見た事もないが、5人のキャスティングに引かれてしまった。特に、『花とアリス』や『亀は意外と速く泳ぐ』に出ていた蒼井優の存在感と、『八月のクリスマス』で真っ直ぐなキャラクタを演じて見せた関めぐみは注目しているので、共演しているだけでも見応えあり。

主演のはぐみを演じる蒼井優は、役柄のためほとんどセリフがなかったが独特の雰囲気を醸し出していて存在感たっぷり。若いが才能ある芸術家として彼女が絵を描くところは本物と間違えんばかり。時折見せる笑顔がとても印象的。MAYA MAXXが作成したはぐみの作品も彼女の気持ちを描ききっていて、特にラストの"海"は映画を象徴するような素敵な作品だ。
櫻井翔は少々クサかったが役にはハマっていたし、年上の女性に恋心を抱く真山巧役の加瀬亮も個性的で憎めないキャラだった。その真山に恋する不器用な美大生の山田あゆみを演じる関めぐみは、等身大の演技で一番自然だったかも。踵落としは出なかったけど、満面の笑顔がとってもかわいい。特に驚いたのは森田役の伊勢谷友介。本当の芸術家っぽかったが、プロフィールによると東京藝術大学出身の本物だった。他にも、はぐみの親戚で花本教授役の堺雅人や、真山が憧れる原田里香役の西田直美もぴったりで、キャスティングがハマっていた映画だった。

特別なテーマを描いているわけではないが、ある意味理想的な学生生活を描いた作品。恋愛、勉強、寮生活、バイト、甘酸っぱい青春が存分に描かれている。同じような作品として、行定勲監督の『きょうのできごと a day on the planet』を思い出させる。観ている間中、「自分も学生時代にこんな経験が出来たらよかったなぁ」と思ってしまった。でも、本当に同世代だったらどんな気持ちで観ているんだろう。

ハチミツとクローバー後で原作コミックを少しだけ読んだら、随分違っていた。2時間という映画の枠に収めるだけでなく、コミック独特のキャラクタを実写で描くため相当脚色したようだ。個人的には映画を先に観たので違和感はなかったが、コミックファンにはどうな風に映っただろうか。

公式サイト

2006.08.05

advantage Lucy "Have a Good Journey vol.7"

advantage Lucyが出演する下北沢 club Queの『Have a Good Journey vol.7』に参加した。
下北沢 club QuemikeさんのブログでLucyのレポ読んで、久し振りに生で聴きたくなったので急遽参加。出演はadvantage Lucyとgrim grimだったけどレポはLucyだけで勘弁を。彼らのライブは昨年10月の『Echo Park 2005 solo tour』以来、4,5回目かな。 今日のaikoは黒いノースリーブのワンピースでマニキュアも黒。なんだか喪服みたいだったけど、胸のブローチがとてもキュート。

最初はaikoと石坂義晴氏だけで登場し、まずは先日行ってた台湾ライブの土産話から。小籠包をお目当てで行ったらいきなりハンバーガーだったそうだ。その台湾に因んで1曲目は中国語の「杏花的季節」、2曲目は季節に合わせて「8月のボサ」を石坂氏のアコギで演奏。バンド編成では中々見られない石坂氏のアコギもとても良かった。
その後、サポートの高田泰介(g from plectrum)が参加。高田氏も台湾に同行していて、台湾の謎の食べ物の話で盛り上がった後、「Planetaria」と1年に一度歌いたくなるという「ラムのラブソング」(うる星やつら)がシットリと歌われた。
更にgrim grimのメンバー(bs,dr)がサポートで参加して、バンド編成で「シトラス」など明るい曲調で盛り上がった。
ラスト前に告知があって、暫く東京でのライブはないけどレコーディング中で8月には4曲程度のミニアルバムを、その後アルバムを出す予定らしい。aikoも「もう4年も待たせない。時間かけすぎると写真でシワが目立つし...」と言って、今後の活動に意気込みを見せてくれた。CDも勿論楽しみだけど、是非リリースライブも楽しみに待ちたい。
ラストは「グッバイ」、アンコールはaikoがピアニカを片手に再登場し「Armond」で締めてくれた。
結構、昔の曲も多くて懐かしい感じで楽しかった。

公式サイト

続きを読む "advantage Lucy "Have a Good Journey vol.7"" »

日本沈没

映画『日本沈没』を観た。
日本沈没草彅剛、柴咲コウがダブル主演し、この夏話題の日本映画大作。監督は『ローレライ』の樋口真嗣、他の出演は豊川悦司、大地真央、及川光博など個性的な出演者も多く、21世紀らしい作品に仕上がっている。
日本SF小説の黎明期を代表する小松左京原作で、1973年に映画化された作品のリメイク版。オリジナル版は随分前にテレビでしか観たことはないが、『ノストラダムスの大予言』と共に世紀末と相まって当時大きな話題になっていた。
肝心の本作だが、スペクタクル、人間愛、恋愛、そしてSFとテーマが盛り沢山だった。しかし、草彅剛、柴咲コウには悪いけど恋愛ドラマは必要なかった。もっと、スペクタクル映画として徹底し人間愛溢れる作品にしてくれた方がずっと感動できたのでは。また、特撮シーンとロケシーンがはっきり区別されていて、日本全国で大災害が発生しているように見えなかったのが残念。欲張っていろいろなシーンを盛り込んで、どのテーマも描ききれなかったかな。

特撮は自然災害を表現するのは難しい筈だが、想像以上に自然で迫力もあり良かった。しかも、120カットの特撮を3ヶ月半、9人で仕上げたというのも凄い。技術だけでなく、生産力もハリウッド並になってきたようだ。難を言えば衛星写真のように日本全体を映すシーンの尺度が極端で、火山が強調されてあまりにもミニチュアっぽかった。

実は最初は観に行くつもりはなかったが、テレビの特番でJAMSTEC全面協力で本物の有人潜水調査船「しんかい6500」(映画では「わだつみ6500」)や地球深部探査船「ちきゅう」を使ったり、物理学者による最新の学術論文に基づいた設定などに俄然興味を持ってしまった。

公式サイト

2006.08.04

naomi&goro タワーレコード新宿店 インストアライブ

タワーレコード新宿店で行われたnaomi&goroのインストアライブ参加した。
turn turn turnと言いたかったが、遅れて最後の1曲しか聴けなかったのでレポは省略。
今日は3rdアルバム「P.S. I Forgot」発売記念ライブだったが、このCDは既に入手済みだったので未入手だった1stアルバム「turn turn turn」にサインを貰って帰った。
このCDは、青柳拓次(KAMA AINA)や市川実日子などがrecommendsする、オリジナル曲とカバーからなる10曲がおされられている。どれも温かくシンプルなボサノヴァで、聴いていて優しい気持ちになる素敵なアルバムだ。
今日のミニライブは二人だけでギター片手のライブだった。1曲だけだがgoroさんのアコギにnaomiさんのシットリした歌声と、優しげなトークが印象的だった。9月のバンド編成で行われるライブも楽しみ。

公式サイト

mikeさんを真似て Amagle を使ってみた。記事スペースに合った横長のレイアウトでAmazonアソシエイトよりぴったり。

2006.08.02

ローズ・イン・タイドランド

映画『ローズ・イン・タイドランド』を観た。
ローズ・イン・タイドランドテリー・ギリアム監督の最新作。『ブラザーズ・グリム』とは違いギリアム・テイスト溢れるファンとしては楽しみな作品。
10歳の少女ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)の見る世界を、「不思議の国のアリス」に重ね合わせるようにして描いている。
正直、前半は世界観に入りきれず少し退屈だったが、後半は見事な世界観に次第に呑まれていった。低予算ながら、ギリアム魂を感じる映画でファンとしては満足だった。
主演のジョデル・フェルランドは、『サイレント・ヒル』とは全く違い大人顔負けの存在感溢れる演技でビックリ。主演の少女ジェライザ=ローズのキャラクターが要な作品だけに、彼女がいなければ成立しなかっただろう。ところで彼女、TEIJINのCMに登場する"カトリーヌ"に似てないかな?

公式サイト

ハイジ

映画『ハイジ』を観た。
ハイジアルプスを舞台にしたヨハンナ・スピリ原作の不朽の名作の映画化。日本ではカルピス劇場のアニメ「アルプスの少女ハイジ」で良く知られている。僕の同世代では、どうしてもあのブランコに乗ったメチャクチャ明るいハイジとアニメのテーマソングが思い浮かぶ。その世界観がどのように実写になるか、期待と不安半々の気持ちで観た。
ハイジ(エマ・ボルジャー)、祖父アルム(マックス・フォン・シドー)、山羊飼いのペーター(サミュエル・フレンド)、クララ(ジェシカ・クラリッジ)そしてロッテンマイヤー夫人(ジェラルディン・チャップリン)などお馴染みのキャラクターがスクリーンに登場する。
エマ・ボルジャーの明るく健やかな笑顔が、アルプスの自然(スイスではなくスロベニアのジュリア・アルプスだが)の景観に心洗われ癒される映画だ。
子供向けの映画なんだろうか、映画は2時間足らずの中であのストーリーがコンパクトに収められているが、それぞれのエピソードが淡々と描かれているだけでちょっと物足りない。アルプスの自然やハイジとクララの友情など、もっとじっくり描いて見せて欲しかったので、ちょっと残念。

公式サイト

« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »