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2007.04.06

エリオット・アーウィット写真展 "PERSONAL BEST PERSONAL CHOICE"

シャネル銀座ビル4FのCHANEL NEXUS HALLで開催された『エリオット・アーウィット写真展 "PERSONAL BEST PERSONAL CHOICE"』に行った。
エリオット・アーウィット写真展昨年発売の写真集「PERSONAL BEST」を元に、国内外の著名人51人が選出した写真で構成された写真展で、開催を記念してエリオット・アーウィット氏も来日した。
エリオット・アーウィット氏は大好きな写真家で、直前にライブで配られたフライヤーで開催を知り、日比谷シャンテシネで『パリ、ジュテーム』を観た後で行った。

この写真展は、2007/4/6から5/6まで開催され入場料は無料。しかも、51人の選出者のコメントが入った120頁もある豪華なプログラムが無料配布される。(さすがシャネル、太っ腹!)これだけでも立派な写真集として楽しめるので、貰いに行くだけでも損はない。殆ど宣伝されていないが、是非、多くの人に見て欲しい。

エリオット・アーウィットは1928年にロシア人の両親のもと、パリで生まれ、子供の頃アメリカに移住してニューヨークで写真家になった。その後、ロバート・キャパの推薦でマグナムに入り世界各地で写真家として活躍した。
主に、1950,60年代に撮られた写真は、世界中の人々の何気ない表情や仕草、そして光景を写し撮っている。最近では、主に犬を写した動物達が多い。しかし、どの写真にも共通するさり気ないメッセージは、世界中の多くの人々に愛されている。シャネル株式会社代表取締役社長のリシャール・コラス氏もその一人で、今回の写真展とコラボレーションが実現したようだ。

エリオット・アーウィット写真展この写真展では、その膨大な写真の中から100点ほどが展示されていただろうか。古くは1940年後半、新しいものでは2003年に日本で撮られた写真もあった。全てモノクロで、子供から老人まで多くの人が写されている。大抵はそこに居合わせた無名の人達だが、チェ・ゲバラやJ・F・ケネディなど有名人も数点ある。しかし、ポートレイトのような写真は一点もない。また、人が写っていなくても街の石畳などに人々の息遣いを感じさせる、期待通りに素敵な作品ばかりだった。

特に、1950,60年代の写真がいい。例えば、1955年にフランスのプロバンスで撮影された、親子が自転車に二人乗りして街路樹を走っている写真は、正に映画の一コマのようで、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿とさせる。振り向いた子供の眼差しが何とも言えない。
何度か来日していて、1977年に京都で撮影された、おばさんと犬が背中を掻いている写真は、飼い主そっくりの犬の仕草がユーモアたっぷりだし、2003年に江ノ島で撮影された、サーファーと一緒にサーフボードに乗る犬の写真も愛嬌たっぷりだ。昔から犬など動物の写真も多いが、どれも人と同じような表情で見る物の心を和ませてくれる。

僕が彼の写真をはじめて見たのは、1988年に出たフェアーグラウンド・アトラクション唯一のアルバム『The First of a Million Kisses』のジャケットで使われた、車のミラー越しにキスをするカップルの写真。この年は、エリオット・アーウィットはじめての写真集『Personal Exposures』が出た年で、その表紙がこの写真だった。しかし、当時はそんなことは全く知らず単に"いい写真だなぁ"と思っていた。
数年後、他の本でこの写真が紹介され、そこではじめてエリオット・アーウィットという写真家の存在を知った。しかも、この写真は1955年に撮影されたもので、決してCDのために撮られたのではないことも判った。また、彼は普通の人々の何気ない表情を写した心温まる写真が多く、他にも素敵な作品が沢山あることも知った。

それから暫くは忘れていたが、1年半ほど前、偶然、amazon.comで写真集『Personal Exposures』を見つけて購入したり、ミラー越しにキスするカップルの写真を使ったポスターも手に入れて楽しんでいる。
しかし、こんな形で本物を目にすることができるなんてラッキーだった。写真集『PERSONAL BEST』も是非入手して楽しみたい。

最近は仕事でストレスが多く気持ちが落ち込むことが多かったが、直前で観た映画『パリ、ジュテーム』と同じように和んだ気持ちにさせてくれる写真たちに、更に心が癒されたので、本当にこの写真展に行けて良かった。

P.S.
写真集「PERSONAL BEST」(サイン入り)を表参道の嶋田書店で購入したけど、重くて持ち帰れなかったので郵送してもらった。

公式サイト
公式サイト - CHANEL NEXUS HALL

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コメント

東京出張のとき、無理矢理時間つくって行ってきましたー。パンフレットがかなりお得ですね!!ボクもフェアーグラウンド・アトラクションのパーフェクトが好きでこの写真は知っていましたが、こんなに有名な人とは!!写真版ロックウェルって感じもしました。

ぴねさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
僕もロックウェルとダブりました。どこにでもいるような人達の微笑ましい瞬間を絵にしているところが、何となく似てますよね。
また、気が向いたらお越し下さい。(^o^)丿

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