パリ、ジュテーム
映画『パリ、ジュテーム』を観た。
パリを舞台にパリを愛する世界中の映画監督たちが撮った18編の珠玉の短編集。
ウィットに富んだパリっ子たちの日常を、天使になってパリの上空から覗き見たような作品だった。彼らの様々な歓び、悲しみ、出会い、別れ、愛の瞬間をちょっとだけ切り取ったようで、いつの間にか自分もパリの街角に立っているように思えてきた。決して「I love NY」や「東京、愛してる」では、こうしたニュアンスは出せないに違いない。観終わってからとても幸福な気持ちが溢れてくる、お気に入りの映画になった。
『アメリ』のプロデューサー、クローディー・オサールの呼びかけで集まった監督たちは、バラエティに富んだパリの表情を見事に描いている。それは、街角や家の中そして路上やカフェで過ごす人々の日常の一瞬一瞬にあった。
全てが良かったが、特に気に入ったのが、シルヴァン・ショメ監督の「エッフェル塔」、アルフォンソ・キュアロン監督の「モンソー公園」、フレデリック・オービュタン監督とジェラール・ドパデュー監督の「カルチェラタン」の三作品。
「エッフェル塔」は、マイム・アーティストを描いた、ちょっと『アメリ』を思わせる陽気な作品だ。孤独だったマイム・アーティストの男がふとしたキッカケで生涯の伴侶と出会って、二人の子供が学校に行くのを見送る。
彼らを見ていると世界は幸福しかないと思えてしまう。子供が見せる満面の笑顔が印象的だった。
「モンソー公園」は、ニック・ノルティ演じる初老の男と「スイミング・プール」のリュデュビーヌ・サニエ演じる若い娘のクレアが、謎の男"ギャスパール"の話をしながらモンソー公園まで歩く。ちょっと意味深な会話の意味は・・・。
話しながら歩く二人を、長回しのカメラで納めたほぼ1カットの作品だ。二人の会話のテンポが秀逸。オチに思わず笑みがこぼれてしまう。
「カルチェラタン」は、別居生活の長い初老の夫婦ベンとジーナが正式離婚の手続きのため数年ぶりに学生の街カルチェラタンのレストランで出会う。二人にはそれぞれ付き合っている相手がいるが、まだお互いに気持ちは残っているよう。しかし、ベンと若い愛人には妊娠3ヶ月の子供が出来て正式離婚する必要が出来た。
二人の複雑な気持ちが見え隠れする、大人の会話を楽しませてくれる一編。ジェラール・ドパデュー演じるレストランのオーナーのさり気ない一言がパリっ子の粋を感じさせる。
その他の作品も印象的で、書きだせばキリがない。ただ、一編一編はささやかな作品なので、それだけを観たら大した作品ではないように思えるだろう。そういった意味で、この映画は全編でパリ全体に光を当てて様々な表情を写し撮っていると言うべき作品だ。
それにしても、パリはどうしてこれほど映画になる素敵な街だろう。しかも、全編を見ていると、"パリは大人の男女が暮らす街"なんだと感じさせる。観光で写される街やファッションの街ではなく、東京の下町と同じ親しみ易い風景が至る所にあって、そこではパリっ子達が愛し合い活き活きと暮らしていた。DVDが出たらさり気なく流しておきたい、パリの風景のような映画だった。
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前半は動きが少ないし説明ばかりでちょっと退屈。後半と言うよりラストの畳み掛けるような展開は、ある程度ストーリーが読めていたけど面白かった。それに何と言ってもトニー・スコットらしい飽きさせないカメラワークやシーンの切り返しは、それだけで観に来て良かったと思わせるものがある。
大友克洋の作品と言うだけで観る人は多いはず。僕もそんな一人だ。しかも、実写作品は『ワールド・アパートメント・ホラー』(1991)以来16年ぶりとなる。今回は、小椋事務所の社長が自主制作映画『じゆうを我等に』を観てオファーを送り続けて実現したと言う。僕も、紀伊国屋ホールで『じゆうを我等に』を観た一人として感慨深いものがある。
「バーバー吉野」(監督:荻上直子)や「運命じゃない人」(監督:内田けんじ)を輩出した、第15回PFFスカラシップ作品として製作された23歳の木下雄介監督長編デビュー作。姉妹役の寺島咲と新人の小野ひまわりが、存在感のある演技を見せている。特に、妹役の小野ひまわりが自然な演技で可愛らしい。
一色まことの人気コミックの実写映画化を、テレビ業界出身の水田伸生が劇場映画デビュー作として監督した作品。主人公 花田一路を子役の須賀健太が演じ、両親役に西村雅彦と篠原涼子、幽霊役に安藤希が出演する。
フランスのポール・グリモー監督が脚本家ジャック・プレヴェールと1947年から製作していたが数年立っても完成せず、痺れを切らしたプロデューサが勝手に『やぶにらみの暴君』(1952年)として公開した。これを後年、ポール・グリモー自身が版権を取得して改めて1979年に『王と鳥』として完成させたいわくつきの作品。
『X-MEN』、『X-MEN2』のブライアン・シンガー監督による、1978~87年に製作されたスーパーマン シリーズの20年ぶりの最新作。
『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラス監督が、途中墜落したユナイテッド航空93便の機内の出来事を軸に9.11テロ事件を描いた作品。
ミュージシャンのPVを多数手がけた信藤三雄監督の長編デビュー作。出演は竹中直人、鈴木京香、小池栄子、ベンガル、清水ミチコとかなり濃い面子が揃っているが、この映画の本当の主役は多数出演するミュージシャン達。高橋幸広、ワタナベイビー、中村達也、HITOE、野宮真貴、小島麻由美と贅沢なメンバーで、ちょっとしたシーンに登場する脇役も見逃せない。
少女漫画家 川原泉の同名コミックを映画化した青春コメディ。主演は若手女優として僕も注目している『スウィングガールズ』や『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里、『8月のクリスマス』や『ハチミツとクローバー』に出演し注目される関めぐみに加え、『ハチミツとクローバー』で関めぐみとも共演している若手注目株の伊勢谷友介が出演となかなか豪華なキャスティングだ。
「スカートの下に何があるかよりもっとだいじなこと。」
テレビアニメにもなった羽海野チカの同名コミックの映画化した青春ラブストーリー。美大に通う個性的な5人の男女の甘酸っぱい青春を、瑞々しい感性で描いている。主演の5人は「嵐」の櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、そして『八月のクリスマス』の関めぐみが演じている。原作コミックを読んだこともテレビアニメを見た事もないが、5人のキャスティングに引かれてしまった。特に、『花とアリス』や『亀は意外と速く泳ぐ』に出ていた蒼井優の存在感と、『八月のクリスマス』で真っ直ぐなキャラクタを演じて見せた関めぐみは注目しているので、共演しているだけでも見応えあり。
後で原作コミックを少しだけ読んだら、随分違っていた。2時間という映画の枠に収めるだけでなく、コミック独特のキャラクタを実写で描くため相当脚色したようだ。個人的には映画を先に観たので違和感はなかったが、コミックファンにはどうな風に映っただろうか。
草彅剛、柴咲コウがダブル主演し、この夏話題の日本映画大作。監督は『ローレライ』の樋口真嗣、他の出演は豊川悦司、大地真央、及川光博など個性的な出演者も多く、21世紀らしい作品に仕上がっている。
テリー・ギリアム監督の最新作。『ブラザーズ・グリム』とは違いギリアム・テイスト溢れるファンとしては楽しみな作品。
アルプスを舞台にしたヨハンナ・スピリ原作の不朽の名作の映画化。日本ではカルピス劇場のアニメ「アルプスの少女ハイジ」で良く知られている。僕の同世代では、どうしてもあのブランコに乗ったメチャクチャ明るいハイジとアニメのテーマソングが思い浮かぶ。その世界観がどのように実写になるか、期待と不安半々の気持ちで観た。
シンガーソングライターYUIが主演する、新人の小泉徳宏監督のデビュー作。若いスタッフやキャストによる作品だったが、思った以上に良い映画だった。
この夏話題の宮崎吾朗初監督のジブリアニメ。原作はアーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」シリーズだが、エンドロールには原案として宮崎駿の「シュナの旅」がクレジットされている。原作を読んでないし、「シュナの旅」も昔読んだだけなのでこれらの関係は不明。もしかすると、オリジナル色が強いかも。
デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスターが出演するスパイク・リー監督最新作。よくある銀行強盗物だが、捻りを効かせた物語をキレのあるスパイク・リーの演出で、一味も二味も違う作品に仕上がっている。
ピクサー最新作、本作より正式にディズニー映画となった。監督はアカデミー賞も受賞した『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』のジョン・ラセター。
ディズニーランドの名物アトラクション“カリブの海賊”を、ジョニー・デップ主演、若手注目株のオーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ競演で贈る冒険活劇の第二段。前作のスタッフ、キャストが再び集結して、前作以上のスペクタクル活劇に仕上がっている。
ミステリー作家宮部みゆきの原作小説をフジテレビ、ワーナー・ブラザーズ映画、アニメーション製作会社GONZOが組んで作り上げたファンタジー物語。
『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチ主演のSFアクション。21世紀末を舞台に、驚異的な能力を持つファージ(超人間)と、その撲滅を目指す政府が対決を描く。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるファージ女戦士ヴァイオレットが、政府に立ち向かっていく。
コナミの同名ゲームが原作のホラー映画。夢遊病に見舞われた娘のシャロン(ジョデル・フェルランド)が口にする「サイレントヒル」と言う名前の街が実在することを知った母親のローズ(ラダ・ミッチェル)は、娘の病気の原因を探るためにサイレントヒルに向かう...
トム・クルーズが製作・主演、この夏最大の話題作を珍しく公開初日に鑑賞。でも、先行、先々行上映があったので、あまり初日に行った気がしない。
テレビでお馴染みの『トリック』劇場版第二作目。監督の堤幸彦も、主演の仲間由紀恵と阿部寛の掛け合いもテレビ版通り。
往年の名作『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)のリメイク。『パーフェクト ストーム』のウォルフガング・ペーターゼン監督がまたまた海上パニックを描く。
『夢駆ける馬ドリーマー』に続いて感動作が観たくて、普段あまり馴染みがないけどワールドカップに因んでサッカー映画を観た。
『陽だまりのグラウンド』の脚本家ジョン・ゲイティンズの初監督作品を、天才子役ダコタ・ファニング主演、その父親をカート・ラッセルが演じる感動作。
山本周五郎賞を受賞の荻原浩原作小説を、『トリック』の堤幸彦監督による映画化された作品。渡辺謙がエグゼクティブ・プロデューザーも務め肝いりで主演したことでも話題の作品だ。
ジョン・ル・カレの原作を『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督が映画化。ケニア現地ロケを中心に、ナイロビの雄大な自然を背景に映し出す。
『下妻物語』の中島哲也監督が中谷美紀を主演に迎えた最新作。原作を読んでいないので比較できないが、かなり極端に脚色されているようだ。『下妻物語』のテンションをそのままに、川尻松子の波乱万丈な生き様をつづる。様々な有名人30人が以上ゲスト出演している事でも話題になっている。でも、テーマソングを歌っているボニー・ピンクは言われてみるまで気がつかなかった。
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞のジム・ジャームッシュ監督の最新作は、ビル・マーレイ主演のちょっと風変わりのロードムービー。
ピーター・セラーズの代表的な人気シリーズを、スティーヴ・マーティンとジャン・レノが凸凹コンビで再映画化。
名匠ロン・ハワード監督が三度トム・ハンクス と組んで、ベストセラー小説を映画化した超大作ミステリー。
ピュリッツァー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルを、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督がミュージカル初演のメイン・キャストを迎えて映画化。1990年代のイースト・ヴィレッジを舞台に、HIVポジティブに悩みながらも希望を求めて生きる若き芸術家の卵たちの青春を描いている、骨太のミュージカルだった。
モノクロの画面は美しく予告編に期待していた。でも、個人的にはものすごく退屈な作品で期待はずれ。『グラン・ブルー』や『レオン』で見せた、ハリウッド映画とは違う娯楽と文芸作品の絶妙なバランスはどこへ...
第1次世界大戦中にフランス軍、スコットランド軍、ドイツ軍が三つ巴で睨み合うフランス北部の前線で、雪のクリスマス・イブの夜に数万本の樅ノ木が立ち並び、テノールの歌声が流れた。奇跡的な休戦と心の交流の実話を描いた心温まるストーリー。
『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟製作・脚本の最新作。丸刈りのナタリー・ポートマンが話題だが、顔を出さない主役の"V"をヒューゴ・ウィービングが演じているとは知らなかった。
17年の想いが詰まった「好きだ、」。でも、17年かかってもその気持ちが伝わることは羨ましい。
フランソワ・オゾン監督の最新作。
アカデミー賞 作品賞、脚本賞、編集賞に輝いた感動の名作。予告編ではもっと単純なドラマを想像していたが、様々な立場の人たちが複雑に交錯するドラマだった。しかも、人種や貧困そして善人と悪人が単純に描かれていない。そんなところが、『ミリオンダラー・ベイビー』の製作・脚本を手掛けたポール・ハギス監督らしさを感じた。
個人的にはこのテーマは苦手だが、20年間のドラマに思わず切なさを感じてしまった。実際には、時代や文化(特にカウボーイという職業)を理解しないとわからないだろうが...
舞台ミュージカルの映画化と思っていたが、なんと元はアカデミー賞に輝くメル・ブルックス監督・脚本による1968年の傑作コメディとは全く知らなかった。
俳優・津川雅彦がマキノ雅彦として初監督した作品としても話題になっているが、そんなことを抜きにして本当に面白かった。最初にこの映画のことを知ったときは全然興味がなかったが、予告編を観ていると面白そうで公開時には楽しみにしていたほど。
ハリソン・フォード主演最新作。合併を模索している某大手銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)は、知能犯の銀行強盗コックス(ポール・ベタニー)に目をつけられ家族を人質に銀行から自分の口座に1億ドルを振り込むように強要される。
『きみに読む物語』『シャイン』の脚本を書いたジャン・サルディの監督デビュー作。ロゼッタを演じるアメリア・ワーナーが可愛くて楽しみにしていた作品。
PFF出身の内田けんじ監督の劇場用長編デビュー作。
『踊る大走査線』の本広克行監督が、突如現れたタイムマシーンが巻き起こすを荒唐無稽な話を若手中心の出演者たちでテンポよく描いている。出演は、『好きだ、』の瑛太、『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里のほかにも与座嘉秋 、川岡大次郎 、ムロツヨシなど一癖ある若手ばかりで自主制作映画かと思うほど。バカバカしい話だと思いながら観ていたが、結構笑いながら最後まで楽しめた。
オリンピックで話題のカーリング、その女子日本代表チーム「シムソンズ」をモデルにした青春ムービー。
今年のアカデミー賞も受賞したニック・パーク&スティーヴ・ボックス監督による、人気クレイ・アニメ『ウォレスとグルミット』シリーズ待望の初長編作。
『 カプリコン・1』や『2010年』のピーター・ハイアムズ監督の最新作。タイム・パラドックスをテーマにしたレイ・ブラッドベリの短編SF小説「いかずちの音」を、SFアクションとして映画化した娯楽作品。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作。『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンが主演している。
麻薬取引の裏舞台を描いた『トラフィック』のスタッフによる最新作。今度は石油を巡る裏事情をドキュメンタリー・タッチで描いている。製作総指揮も務めるジョージ・クルーニーが体重を13kg増やしてCIA諜報員を体当たりで演じている。あくまでもフィクションだが妙にリアルな映像と演出、衝撃的なストーリー展開に驚かされる。
ヴィム・ヴェンダース監督、サム・シェパード脚本に加えて、サム・シェパード自身が主演、更にサム・シェパードの実生活のパートナーでもあるジェシカ・ラングが共演と話題に事欠かない作品だ。
シャーリーズ・セロン主演の近未来SFアクション。内容は最近の日本アニメにありがちな話で、基本は単純だけどもったいぶって描かれた話。(ネタバレになるので書かないけど)
悪魔祓いの儀式後に、謎の死を遂げた少女エミリー・ローズの死をめぐる衝撃の実話。悪魔祓いと聞くと『エクソシスト』を思い出す人も多いと思うが、テーストとしても結構近い。
群ようこの書き下ろし原作小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が小林聡美 、片桐はいり 、もたいまさこの個性派三人を主演に映画化。
三谷幸喜脚本・監督の最新作。役所広司 、松たか子 、佐藤浩市 、香取慎吾 、篠原涼子、伊東四郎などベテラン俳優陣をゴージャスに配した群像劇のスタイルをとっている。綿密に練られた脚本は古畑以上かも。でも、その分一人一人のキャラクタの描き方が物足りなかった気がする。
1943年、反政府組織「白バラ」のゾフィー(ユリア・イェンチ)と兄のハンス(ファビアン・ヒンリヒス)は、大学構内で反戦ビラを配り逮捕されわずか5日間で処刑された、ヒトラー政権下の実話の映画化。
C.S.ルイス原作の英国ファンタジー「ナルニア国物語」(全7巻)の第1章を原作に、『シュレック』のアンドリュー・アダムソン監督でディズニーが製作したファンタジー映画。
『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督最新作。15年前に起きた湾岸戦争へ海兵隊員として参加した若者の回顧録を原作にした戦争映画というかドラマ。主人公スウォフをジェイク・ギレンホールが、上官をジェイミー・フォックスが演じている。
深田恭子主演で桜沢エリカの人気コミックを映画化したファンタジー。
『LOVE/JUICE』でベルリン映画祭新人賞(と言っても観てないが)を受賞した女性の新藤風監督の最新作。
『恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督とグウィネス・パルトロウが再び組んだ作品(と言っても観た後で知った)
ルワンダで実際にあった民族間争い、フツ族によるツチ族大虐殺の中で1200人余のツチ族を助けたポール・ルセサバギナを描いた映画。
ポールはスーパーマンでもヒーローでもない。また、最初から1200人を超える人達を助けようと思っていたわけでもない。最初は、自分の家族を助けるので精一杯で向かいの家族を救うことさえ拒んでいた。しかし、支配人の立場上成り行きとも言える状況で、彼の元に集う多くの人達を助けることになる。彼は、そんな状況から最後まで逃げることなく、自らできる最大限の努力と工夫だけで乗り切る。
正直、映画を観始めて暫くはフツ族とツチ族の区別が付かなかった。しかし、ハリウッド映画とは全く違うリアルで媚びない映像とドラマに、いつの間にか圧倒されていた。勿論、実話と知ってのことだが、戦争も民族紛争も知らない日本人には、とても現実の出来事とは思えない。直接映像として表現できないほどの悲惨な現実に、ただただ圧倒されるばかり。涙さえ出ることはない。想像を超える出来事に、悲しいという感情すら持てなかった。
ジョディ・フォスター主演の密室の旅客機が舞台のサスペンス映画。
18年ぶりに復帰したケイ・ポラック監督によるスウェーデン映画。
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督による、チャールズ・ディケンズ原作小説の映画化。
『初恋のきた道』のチャン・イーモウ監督が、高倉健を主演に迎えて製作したヒューマンドラマ。監督と高倉健の友情が作り上げた映画である。
元数学教授の博士(寺尾聰)は交通事故の後遺症で80分しか記憶がもたない。その彼の元に家政婦の杏子(深津絵里)が派遣される。博士と彼女と息子の愛称ルート(齋藤隆成)の交流をさわやかに描いている。
キーラ・ナイトレイ 主演のラブ・ストーリー。言われてみないと判らなかったが、原作になったジェーン・オースティンの小説『自負と偏見』は映画にもなった『ブリジット・ジョーンズの日記』の基になっているそうだ。
リチャード・ギア 、ジュリエット・ビノシュ主演のヒューマンドラマ。
アトム・エゴヤン監督の最新作。ケヴィン・ベーコンとコリン・ファース、アリソン・ローマンが主演するサスペンス映画。
原題は『PLAY MISTY FOR ME』で、1971年公開のクリント・イーストウッド監督デビュー作。当時まだ名前すらなかったストーカーを扱い、ヒッチコックばりのサイコ・サスペンスに仕上がっている。
ケリーアンは架空の友達ポビーとディンガンを信じるが、ある日ポビーとディンガンがいなくなり心配するケリーアンは病気にかかる。その妹のため兄のアシュモルはポビーとディンガンを探しに行く。
モンゴルの遊牧民の子供ナンサ(ナンサル・バットチュルーン)とその家族の物語。ある日ナンサは子犬を拾い「ツォーホル」と名付ける。
ナンサとその家族は実在する遊牧民の家族で、ナンサの名前も本名のナンサルからきている。その為、家族の生活する姿が自然で、まるでドキュメンタリーを見ているようだ。遊牧民の暮らしも興味深いが、それ以上に家族の温かさがスクリーンを通して伝わってくるようだった。
ジェイミー・フォックスが2005年度のアカデミー賞主演男優賞を受賞した、レイ・チャールズの若き日を描いた伝記映画。音楽では成功を続けたが、私生活では女やヘロインに溺れていた波乱万丈の人生を描いている。
2005年版『キング・コング』のオリジナル映画。ストーリーは非常に単純で余計なエピソードはない。”悲鳴の女王”フェイ・レイが、とにかくよく叫ぶ。
1950年代のMGMミュージカル映画全盛の頃の名作。サイレント映画からトーキーに変わる1920年代終わりのハリウッドは大騒動に。
オードリー・ヘプバーンの代表作にしてハリウッド・デビュー作となり、本作でアカデミー賞主演女優賞も受賞した。ウィリアム・ワイラー監督の演出も洒脱で、彼女の魅力を存分に引き出している。
スペイン広場でアイスクリームを食べるシーン、ベスパの二人乗り、真実の口など、ローマの観光地を舞台に数々のロマンティックな名場面が生まれた。真実の口でブラドリーが手を引っ込めてアン王女を脅かすシーンは、グレゴリー・ペックが監督と相談してアドリブで行いオードリー・ヘプバーンが本当に驚いたエピソードは有名。ロケーションが素晴らしいが、物語とキャラクターの魅力を楽しんでもらうため敢えてモノクロ映画にしたそうだ。
盲目のヒロインをオードリー・ヘプバーンが演じ、『ダイヤルMを廻せ!』のフレデリック・ノットの原作を元に、『007/ロシアより愛をこめて』など007シリーズを手掛けたテレンス・ヤングが監督したサスペンス・スリラーの傑作。音楽はヘンリー・マンシーニで、製作は当時オードリー・ヘプバーンの夫だったメル・ファーラー。
オードリー・ヘプバーンと『北北西に進路を取れ』のケイリー・グラント共演、スタンリー・ドーネン監督によるミステリー・コメディの傑作。
『ローマの休日』の名匠ウィリアム・ワイラー監督が、再びオードリー・ヘプバーンを主演に撮ったロマンティック・コメディ。共演は『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥール。
オードリー・ヘプバーンと『麗しのサブリナ』でも共演したウィリアム・ホールデンによるラブ・コメディ。脚本家ベンスン(ウィリアム・ホールデン)と彼が雇ったタイピストのガブリエル(オードリー・ヘプバーン)が、創作活動を通して恋に落ちていく。脚本の内容と現実が交錯する荒唐無稽のストーリー。マレーネ・ディートリッヒが本人としてカメオ出演し、フランク・シナトラが架空の映画のテーマソングを歌っている。
ロシアの文豪トルストイの代表的長編小説をオードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラーが共演した、3時間を越える長編大作。当時、オードリー・ヘプバーンとメル・ファーラーが結婚していて夫婦での出演も話題だった。
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアが共演、『雨に唄えば』のスタンリー・ドーネン監督によるパリを舞台にしたミュージカル。
ピーター・ジャクソン監督らしく『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ同様、3時間の上映時間が気にならないテンポの良さで一級のエンターテインメント作品に仕上がっていた。ただ、ラスト30分はかなり泣けるとの噂だったが、残念ながらそれほどではなかった。
『ローマの休日』で全世界の注目を集めたオードリー・ヘプバーンを主演に、『アパートの鍵を貸します』などの名匠ビリー・ワイルダー監督によるモノクロ作品。オードリー・ヘプバーン演じる雇われ運転手の娘のサブリナが、ハンフリー・ボガートとウィリアム・ホールデンが演じる大富豪の兄弟に恋するラブストーリー。最初はウィリアム・ホールデン演じるプレイボーイの弟デヴィッドに恋焦がれているが、次第にハンフリー・ボガート演じるビジネスマンの兄ライナスに惹かれていく。でも、かなりの年の差だけにちょっと納得いかないのが難点。
昨日に続いて、オードリー・ヘプバーン主演作で、ブロードウェイの傑作ミュージカルをハリウッドで映画化した傑作。
ハリウッドが芸者の世界を描いたことで話題の作品。想像以上に良く出来ていたが、日本人が見ると素人目に見てもおかしな設定も多かった。(エキストラの中には着物を右前に着ているシーンもあったらしい...)
いわずと知れた、オードリー・ヘプバーン主演の名作。ティファニーのショー・ウィンドウを見ながら、朝食のクロワッサンを食べるオープニングのシーンが有名だ。主演のオードリー・ヘプバーンが自由気ままなホリーを演じて、小悪魔的な魅力を振りまいている。彼女が窓際で『ムーン・リバー』を歌うシーンがとても素敵だった。
今年最後の映画は、デジタル・リマスター版による『ニュー・シネマ・パラダイス』を観た。この映画、泣ける映画として有名だが僕もこの映画を観るたびに泣いてしまう。特に、はじめて見た時はテレビだったにも拘らず、ぼろぼろ泣いてしまった。その後も、映画館やDVDで何度も観ていが、その都度泣いてしまう数少ない映画だ。泣ければ良いわけじゃないが、感動を与える映画には違いない。
ピクニックの気球事故がキッカケで出会った男に付きまとわれ、精神的に追い詰められるサイコドラマというかサスペンス。実はどんな映画か全く知らないで観に行った。エラリー・クイーンの名作『Xの悲劇』を思わせる邦題がイマイチ。
映画『灯台守の恋』を観た。実在する、ブルターニュ海岸の突端の小さな島ウエッサンが舞台の大人の恋を描いたフランス映画。
映画館では字幕ばかりだが、DVDは日本語吹き替えがある時は日本語でリラックスして観るのが好きだ。この映画も日本語版で見直したが、やっぱり字幕では旨く掴めないニュアンスまで理解できる。
スパイ同士が夫婦になっちゃう設定は、日本の漫画にありそう。もしかして、日本の漫画からヒントを得て作った作品じゃないかって気がするのは僕だけだろうか。
2時間半を超える長編だが、飽きることなく最後まで楽しめたのは流石。ただ、このシリーズ全作に共通して言えることだが、枝葉のエピソードが盛り沢山で、ちょっと本筋の物語が判り難い。しかも本作は、これまでの作品とのつながりが強いので、初めて観る人は判らなかったのでは。
ジョン・ミリアス監督のサーファーを題材にした青春映画として有名だが観るのははじめて。
『モンティ・パイソン』の頃から好きなテリー・ギリアム監督の7年ぶりの新作とあれば、嫌でも期待したくなる。グリム童話などをモチーフにした独特の物語になので、一番好きな『未来世紀ブラジル』のような癖のある作品を想像していた。
映画『ビッグ・ウェンズデー』で水中カメラを担当した事で知られる、天才サーファーでカメラマンでもあるジョージ・グリノーを描いた1972年のドキュメンタリー映画。彼が、独自に考案したカメラを使って波と一体化した、当時としては画期的な映像の数々を見せる。特にクライマックスで描かれる、ピンク・フロイドの“ECHOES”とシンクロした23分間の映像は、サーフ版『2001年宇宙の旅』と言われている。実は、僕はこの一言だけで、この映画を観たくなった。
主演のラナをミシェル・ウィリアムズが見事に演じている。彼女は、『アメリカ、家族のいる風景(DON'T COME KNOCKING)』のオーディションで知り合い、この作品はそんな彼女をイメージして書かれている。その為、役柄にピッタリはまっているし、時には幼く時には成熟して見える彼女は本当に印象的だ。これまで目立った映画には出演していないが、今後の出演作が楽しみだ。
『バットマン』、『バットマン リターンズ』はテレビで観たことはあるが、がきちんと観るのは初めて。ティム・バートン監督らしい作品で、コミックや昔のテレビ版とは違う映画『バットマン』の世界観を見事に作り出している。中でも、舞台になっている架空の都市「ゴッサム・シティ」を、独創的な発想で映像化に成功している点が大きい。そもそも、ティム・バートンの持つ暗くて美しい美術感が、バットマンのダークな世界観とマッチしていたのだろう。これは、最近の作品『コープスブライド』などにも通じるところがある。特に、『バットマン リターンズ』では自ら製作も行い、余すとこなくその才能を発揮している。ただ、バットマンやジョーカー、ペンギン、キャット・ウーマンはあくまで映画の登場人物で、作品の主役はあくまでゴッサム・シティそのものだ。
ティム・バートン監督作2作品と比較しても、最新作『バットマン ビギンズ』は秀作だった。特に、ティム・バートン監督が描かなかった、人間としてのブルース・ウェインの描き方には目を見張るものがある。バットマンが殆ど影として描かれているので尚更。怪物みたいな敵役も出ていないので、アメコミという感じが全くしない。全作品の中でも、最も良かった。









17歳の少女クレールが妻子ある男性子供を身ごもり、匿名出産することに。しかし、大きくなるお腹を隠しながらスーパーのレジを勤める事は難しく、好きな刺繍で生計を立てようと決意して、交通事故で子供を亡くしたばかりの刺繍職人メリキアン夫人のアトリエへ通うようになる。やがて、二人が心を通うわせる様になり、お互いが励まされクレールも自分で子供を育てることを決意する。








最近の二コール・キッドマンは本当にキュートだが、本作でも彼女の魅力が存分に発揮された。その上、これほどはまり役とは思わなかった。鼻をピクピクさせるところもそっくり。『オースティン・パワーズ』のウィル・フェレルがダーリンを演じている。先日観た『メリンダとメリンダ』でもいい奴だがダメな男を演じているが、たまにはオースティンのような勢いある役を見たい。他にも、名優のシャーリー・マクレーン、マイケル・ケインが味のある役を演じている。特に、マイケル・ケインが登場するシーンが凝っていて面白い。

































































































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