9.10ホワイトバンド・デー

『9.10ホワイトバンド・デー＠芝公園23号地』に参加してきた。

HPの発表では3500人が参加したらしい。僕は、18時前に着いて一通り見て回った後、ステージの林さんの話を聞いて、そのまま19時のカウントダウンにも参加した。みんなと一緒に「クリック」したが、イマイチタイミングが悪くてライトアップされる瞬間に合わなかったのが残念。東京タワーのライトアップは白いところが「＊＊＊」になっている。

公式サイト9.10専用ページ
■追記■
全国のホワイトバンド･デー
世界のホワイトバンド･デー

芝公園へ行くには幾つか方法があるが、今日は国会議事堂前から歩くことにした。一人『JUSTICE WALK』、［国会へ行こう］ではなく［国会から行こう］というわけだ。そんなに深い意味はないが、『JUSTICE WALK』に参加しようと思っていたのでやはり気になる。
家を出て最寄り駅で電車に乗る時に、いきなり目の前の人がホワイトバンドを付けていた。これは幸先が良いではないか。実は仕事先へ行く途中に［国会議事堂前］駅があるので丁度良かった。そして毎日通っているのに一度も降りたことのない［国会議事堂前］へ。

ここが、今日の出発点だ。写真には写ってないが、至る所にに警官がいて物々しい雰囲気が漂っている。これは、中止にして正解だったかも。ここからも東京タワーは見えるが、かなり小さい。国会議事堂の斜め前には、首相官邸があるが、警官だらけでちょっと写真は撮れなかった。その首相官邸前を通って内閣府下を右に曲がり、六本木通り沿いに溜池方面に抜ける。

溜池の交差点には［溜池発祥の碑］なるものがあった。そのまま六本木通りを暫く歩くと、六本木の［アークヒルズ］前に出た。［アークヒルズ］横の地下鉄［六本木一丁目］を曲がって［ラフォーレミュージアム］辺りまで来ると、東京タワーもかなり近くなった。麻布台の路地を抜けて桜田通りから飯倉に抜けると、もう着いたようなものだ。後でよく見るともう「＊＊＊」の準備が出来ている。

東京タワーを横目に芝公園へ向かうと途中、誰もがホワイトバンドを付けている。目の前を歩いている二人の子供は［LIVE8］のTシャツにホワイトバンドをしているし、公園の脇でフリスビーしている人も、木陰で寝転がっている人も、みんなホワイトバンドの仲間たちだ。当たり前かもしれないが、これだけホワイトバンドを見かけたのは初めてだし、皆が付けているのはちょっと感動的だ。入場の際に右手に「＊＊＊」のスタンプを押されたが、ホワイトバンドらしくてかっこよい。思わず左手にしていたホワイトバンドを右手に付け替えた。

会場では既に多くの人達が集まって、思い思いで時間を共有している。NGOのブースでは、熱心に説明を聞いている人もいれば、NGO同士で情報を交換している人もいる。ここでは、ボランティアも良い意味でイベントのひとつになっていて、同じ目的を持った仲間達が協力してこのホワイトバンド･デーを盛り上げている。会場の中央に置かれた寄せ書きでは、多くの人達が自分のメッセージを持ち寄って貼り付けていた。また、僕が来る前には人垣で作ったホワイトバンドが、東京タワーから撮影されたらしい。

「ゴミを出さない」「ゴミ分別」「フェア･トレード」もここでは常識だ。（マイ箸を持ってくる事になっている）最近は、［LOHAS］が唱えられているが、ホワイトバンドが目指している活動もLOHASも、理想ではなく現実の中でいかに取り組みを進めるかという点で共通していると思う。今の社会活動の中に、如何にして貧困問題や環境問題への対策を取り込んで行くかが問題で、それは継続性を持つことが必須ではないだろうか。僕も、フェア･トレードのケーキ（400円）とバンダナ（400円）を買ったが、どちらも決して高くはない。こうした事が当たり前になるだけでも貧困が減ると思うと、社会の仕組みの何が間違っているのか不思議に思えてしまう。『グローバル・ヴィレッジ／フェアトレードカンパニー』のフェア・トレードのショップ『ピープルツリー表参道店』がオープンしたので行ってみたい。


ステージを見ると、『日本アフリカ協議会（AJF）』代表の林達雄氏と『オックスファム・ジャパン』の山田太雲氏が、アフリカと貧困の現状について話をしている。林氏の話はセミナーと同じだったが、「ホスピスで暮らすアフリカの子供」の話は何度聞いても心が痛む。その後、『ほっとけない学生プロジェクト（クマールくんとみなさん』による［ホワイトバンド・キャラバン］の報告があって、やがて19時のカウントダウンを迎えた。世界中で、この気持ちがシンクロされていると嬉しい。

カウントダウン後TOWA TEIのライブDJが始まると、それまでとは打って変わってライブ会場と化して大盛り上がりに。個人的には、TOWA TEIのコメントを期待していたが、案の定無言のパフォーマンスだった。しかし、ホワイトバンドを左手にプレイし、時折笑顔を見せながらステージからデジカメで会場を撮影する姿が、集まった皆と気持ちをシンクロさせているようで楽しかった。
その後飛び入りで 槇原敬之も参加して2曲披露した、歌詞を2，3回忘れてたけど(^_^;)。特に2曲目の［世界に一つだけの花］は、テーマも近くてとても良かった。槇原敬之が「人は知ることによって変わる事が出来る」と話していたが、ホワイトバンドを通じて全く同じ気持ちになっていたので、大変勇気付けられた。

最後は、芝公園が一杯になるほどの人が集まっていた。このエネルギーの一部でも、貧困をなくすために使うことが出来れば、今より確実に良い世界になるに違いないと信じたい。その為には、司会のブライアン・バートン・ルイスが言ってたように、この活動を単なるイベントではなく”ムーヴメント”にしていかなければならないだろう。そのエネルギーがここにはあると感じられたのが、今日一日の最大の成果だったかもしれない。