シムソンズ
映画『シムソンズ』を観た。
オリンピックで話題のカーリング、その女子日本代表チーム「シムソンズ」をモデルにした青春ムービー。
実際にカーリングに力を注ぎオリンピックチームを輩出した北海道常呂町を舞台に、4人の女子高校生がひょんなことからカーリングを始めることになり、やがてその魅力にに取り付かれていく。ラストは事実に基づくが『ピンポン』を思わせた。
ちょっと少女漫画チックなノリと展開で最初は戸惑ったが、主演の4人の女子高校生役の、加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬が等身大の魅力で伸び伸びと演じているのが魅力的で、観ている方も次第に素直な気持ちになって映画を楽しめた。また、コーチ役の大泉洋や、相変わらず渋い夏八木勲、そしてお茶目な母親役の森下愛子など、脇役陣が持ち味を生かした演技で盛り上げている。
元気な女の子が出ている映画って観ているだけで楽しいし大好きだ。でも、映画のドラマ性を高めようとすると、元気だけでは成り立たないのでどうしても喜怒哀楽の物語になってしまう。しかし、そこでドラマに走りすぎると主人公の魅力が半減してしまい映画としても面白くなくなってしまう。その辺りのバランスが難しい。本作でも、加藤ローサ演じる主演の伊藤和子は元気だけがとりえのような女の子だが、大会前にチームがバラバラになって落ち込んでしまったとき、母親役の森下愛子に娘以上の明るさで励まし立ち直って結束力の高まったチームで大会に挑む。決して落ち込み過ぎず、映画のテンションを下げないのが良かった。
ベタな表現だけど、文字通り"笑いあり、涙あり、感動ありの青春映画"で、ちょっとウルウルしながら楽しめる作品だ。
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