« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月

2006.04.30

種ともこ 「ウタイツガレルウタ」~デビュー20周年記念マンスリーライブ~ Vol.4

AOYAMA「月見ル君想フ」で行われた、『種ともこ 「ウタイツガレルウタ」~デビュー20周年記念マンスリーライブ~ Vol.4』に行った。
月見ル君想フ彼女のライブは昨年11月の新宿FACE以来。このデビュー20周年記念のマンスリーライブに参加するのははじめて。会場の「月見ル君想フ」は、狭いながらもちょっとしゃれた作りで1階席はアーティストを身近に感じられ2階からも眺められ、オールスタンディングで180席程度。開演20分ほど前に付いたが、同世代のファンが多数来場してすでに満席。ステージバックには月をイメージした丸いスクリーンがあって、そこに彼女の若かりし頃のPVが映し出されていた。当時の種ともこが元気に歌い踊っていて、今見るとちょっと嬉し恥ずかしい。

種ともこ 「ウタイツガレルウタ」サポートはドラム&パーカッションの楠均、ギター&コーラスの戸田和雅子の二人。このマンスリーライブではレギュラー(楠均は3月お休みだった)らしく、4回目を迎えて息の合った演奏とMC(戸田和雅子はボケ役?)を見せてくれた。また、今日のゲストの遊佐未森はデビューした頃の友人だそうだ。そう言われれば、二人は同世代なんだなと改めて思った。
今回はリクエスト中心の選曲だったので懐かしい曲ばかり。特に「光合成・アフリカ」は、当時の渋谷公会堂ライブを思い出してとても懐かしかった。でも、さすがにその頃よく歌っていた元気系の曲は少なかった。

種ともこが弾くキーボード上には3つの砂時計があって、20周年という時間を象徴すると共に"しゃべり過ぎない"という自戒の念も込めているらしい。ライブ中も度々ひっくり返して、会場の笑いを取っていた。淡々としながらも、この辺りの演出は彼女の持ち味で、時を感じさせない変わらぬキャラクターが嬉しい。
中盤ではゲストの遊佐未森を迎え、彼女の曲「ミント」「僕の森」「クロ」など4曲を演奏。種とこもはピアニカを手にコーラスに回り"責任のない立場"で演奏を楽しんでいた。遊佐未森の生歌は初めて、透明感のある声でとても良かった。
アンコールでは再び遊佐未森を迎えて彼女のリクエストで「Pumps Race Song」を4人で、最期に「現在の種ともこの歌を聞いてください」とコメントして、昨年末に出た「カナリア」で締めた。懐かしくも楽しいライブだった。

公式サイト
公式ブログ

2006.04.28

UNITONE presents “Bophana 2nd Album「Natureza」Release Party”

代官山UNITで行われた、Bophana(ボファーナ)のアルバム・リリース記念ライブ『UNITONE presents “Bophana 2nd Album「Natureza」Release Party”』に行った。
BophanaBophanaは、山田里香(Vo.&Per.)、小池龍平(G.&Vo.)、織原良次(B.)によるサンバ、ボサノヴァなどブラジル音楽を演奏するアコースティック・トリオ。
彼らのライブは、昨年7月の池上本門寺、9月の恵比寿ガーデンプレイスのフリーライブ以来3度目。ソロライブは初めてで、今日は2時間たっぷり彼らの演奏を楽しむことができた。しかも、以前の野外ライブとは違い屋内で音響も断然良かったのが嬉しい。最初はかなり会場も空いていてちょっと寂しかったが、ライブが始まると次第に盛り上がり最後は会場が一体となった素敵なライブで来てよかった。

Bophanaの魅力はボーカル山田里香の温かく声量たっぷりで伸びのある歌声。今日のライブでは、その歌声をたっぷり聞かせてくれた。味のある小池龍平のボーカルも彼らの音楽の魅力を広げている。
今日のゲストミュージシャンは、パーカッションのBIC(バランサ)、サックス&フルートのヤマカミヒトミ(カセットコンロス)の二人。いつものアコースティックな演奏とはちょっと違い、二人が加わると賑やかで盛り上がり楽しかった。たまにはこんな大勢の演奏も良いけど、やっぱり三人によるオーガニックなサウンドが一番。
まだまだ成長する彼らの、次回のライブも楽しみだ。

公式サイト
公式ブログ

2006.04.23

寺井尚子 夜間飛行ツアー2006

寺井尚子『夜間飛行ツアー2006』に行った。
目黒パーシモンホール一度聞いてみたいと思っていたところ、モニター募集があったので参加してきた。会場の[目黒パーシモンホール]は区民ホールだがとても立派。箱物行政の賜物だろうか?
それはともかく、会場にはクラシックファンと思われる親子連れから、ジャズファンらしい年配の方までいて、客層が幅広かったのが意外。演奏は非常に判りやすくリラックスして聞ける選曲に、誰もが音楽を楽しいでいた。
でも、個人的にはもっとJAZZYな感じのサウンドが聞きたかったな。

公式サイト

続きを読む "寺井尚子 夜間飛行ツアー2006" »

並木藪蕎麦

久し振りに浅草の『並木藪蕎麦』に行った。
並木藪蕎麦 ざるそば
今日は[板わさ]に[ざるそば]を食べた。時間もなかったので、すっと入って、ぱっと食べて、さっと出た。美味しかった。

東京都台東区雷門2-11-9
03-3841-1340
営業時間 11:00~19:30、木休
地下鉄浅草駅から徒歩3分
食べログ.com - 並木藪蕎麦
蕎麦遊楽 - 並木藪蕎麦

2006.04.22

好きだ、

今日4本目、映画『好きだ、』を観た。
好きだ、17年の想いが詰まった「好きだ、」。でも、17年かかってもその気持ちが伝わることは羨ましい。
まだ幼さが残る当時17歳の宮崎あおいが等身大で演じるユウの不器用な恋愛に、性別が違うにも拘らず妙に共感してしまった。この辺りは、10代の過ごし方で意見が分かれるところじゃないかな。
宮崎あおい→永作博美が演じるユウはとっても自然でよかったが、瑛太→西島秀俊が演じるヨースケはかなり違和感があった。このキャスティングって、この映画最大の欠点だったかも。
石川寛監督は『tokyo.sora』でも全体的に青フィルターでちょっとザラついた映像が印象的だった。全編を通してちょっとくすんだスッキリしない青空に、独特の空気間を感じさせる。この映画では17歳の頃を青、34歳の頃を赤(茶)系統の色で表現していたが、空の感じはこの映画でも同じ印象だった。でも、「好きだ、」と伝えた後、17歳の頃に戻ったシーンでは晴れ晴れとした透き通るような青空を見せてくれた。個人的にはこれだけでもこの映画を観て良かった思う。

公式サイト

ぼくを葬る

映画『ぼくを葬る(おくる)』を観た。(シャンテ シネ1・2・3を制覇!)
ぼくを葬るフランソワ・オゾン監督の最新作。
31歳のフォトグラファーのロマン(メルヴィル・プポー)は、余命3か月と宣告される。よくある葛藤を表に出すことなく、穏やかにその時を迎える。勿論、彼の中では様々な葛藤があったに違いないが、本編では決してそれを表に出さない。唯一ロマンから真実を聞かされる祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)も、そんな彼を静かに見守り「自分も一緒に死にたい」と語る。しかし、最期に自分の分身を残し未来へ託す。
退廃的に思われるストーリーの中にも希望が感じられる映画だった。(ラストの海岸のシーンは『ヴェニスに死す』を思わせる)
しかし、ジャンヌ・モローの出演も含めちょっと物足りない、と言うかロマンの心情や映画を通して何を描きたいかが残念ながら分からない。死に向かって生き抜いたのか、死を前向きに受け止め自分の分身を残すことで、命を繋いだのか...
ただ、僕も同じ立場に立たされたら延命治療を望むのではなく、運命を受け入れようとするかもしれない。決して人生を満足して生き抜いたわけじゃないけど、自分の人生に対する美学を求めてしまうような気がする。敢えて言えば、ロマンにそんな自分の気持ちを重ねられるかも。
きっとこの映画を通して、一人一人が人生に対する自分の答えを見つけるキッカケになるに違いない。

公式サイト

アジャンタ 麹町本店

今年三度目の『アジャンタ 麹町本店』へ行った。
Dsc01630sランチメニューの時間だったので、ペアカレーで[マトンカレー]と[シーフードカレー]、[ナン]そして[ラッシー]を食べた。[シーフードカレー]はイカとアサリなどが入ったちょっと甘めのカレーで正直物足りない。やっぱりオーソドックスに[チキンカレー]にすれば良かった...

東京都千代田区二番町3-11
03-3264-6955
営業時間 24時間、無休
地下鉄麹町駅からすぐ
公式サイト
食べログ.com - アジャンタ 麹町本店

クラッシュ

映画『クラッシュ』を観た。
クラッシュアカデミー賞 作品賞、脚本賞、編集賞に輝いた感動の名作。予告編ではもっと単純なドラマを想像していたが、様々な立場の人たちが複雑に交錯するドラマだった。しかも、人種や貧困そして善人と悪人が単純に描かれていない。そんなところが、『ミリオンダラー・ベイビー』の製作・脚本を手掛けたポール・ハギス監督らしさを感じた。
必ずしもすべてを納得できたわけではなかった。特に、サンドラ・ブロック演じるジーンは存在感が薄かったし、ライアン・フィリップ演じるハンセン巡査は気の毒としか思えない。でも、それらすべてがこの映画で描かれる様々な人達の交錯し衝突する人生であるに違いない。良い悪いは別にして、人生は平等と不平等が入り混じっているのだろう。
ただ一つ例外と思われたのが、"弾丸を通さない透明マント"のエピソード。これには素直に喜び感動した!

公式サイト

ブロークバック・マウンテン

映画『ブロークバック・マウンテン』を観た。
ブロークバック・マウンテン個人的にはこのテーマは苦手だが、20年間のドラマに思わず切なさを感じてしまった。実際には、時代や文化(特にカウボーイという職業)を理解しないとわからないだろうが...
ミシェル・ウィリアムズは『ランド・オブ・プレンティ』ではあんなに幼く見えたのに、この作品ではすっかり大人の女性を見事に演じていて、やっぱり演技派なんだなと思った。アン・ハサウェイは化粧濃すぎ。『プリティ・プリンセス』ではあんなに可愛かったのになぁ。

公式サイト

2006.04.21

初小川

一月半振りに浅草の『初小川』で[うな重(中)]と[きも吸]を食べた。
初小川 うな重(中)
先月は、ちょっと鰻が多かったので暫く振り。今日は、外出先から直帰したので18時過ぎには店にいた。たまにだから許して。
でも、入り口で写真を撮っていると、店の女将さんが自転車で帰ってきて、ちょっと恥ずかしかった。

東京都台東区雷門2-8-4
03-3844-2723
営業時間 12:00~14:00,17:00~20:00(日祝夜のみ)、不定休
地下鉄浅草駅から徒歩4分
食べログ.com - 初小川

2006.04.15

プロデューサーズ

映画『プロデューサーズ』を観た。
プロデューサーズ舞台ミュージカルの映画化と思っていたが、なんと元はアカデミー賞に輝くメル・ブルックス監督・脚本による1968年の傑作コメディとは全く知らなかった。
あまりの馬鹿馬鹿しさのオンパレードに、最初は正直つまらなかったが、劇中劇「春の日のヒットラー」が演じられる辺りからようやく面白くなってきた。ロジャー(ゲイリー・ビーチ)の歌と演技は本当に素晴らしく感動的。ユマ・サーマンは抜群のスタイルもさることながら、ハイテンションな演技も見所。どうしても『キル・ビル』の印象が強かったが、あれだけ踊れるとは思わなかった。(まさかCGじゃないよね)
かなり癖の強い映画で、素直に面白かったとは言えないけど、久し振りに観たメル・ブルックスらしい映画だった。エンドロール後、この映画の本当のプロデューサからの挨拶があるので最後まで席を立つのを待って欲しい。

公式サイト

双葉

上野『双葉』で[とんかつ定食(ロース)]を食べた。
双葉 とんかつ定食(ロース)
上野とんかつ御三家(蓬莱屋、双葉、ぽん多)の一つの有名店。とんかつはロースのみ、いつも行く『蓬莱屋』がヒレに拘っているのとは対照的。霜降りのように脂の入ったロースが、口の中で溶けるようだ。そんな上等なロースは限られているため、仕入れにより臨時休業や品切れによる早仕舞いの時も多い。このためだんだん営業時間が短くなり、最近は平日は14時まで土日も15時までで中々食べるチャンスがないのが欠点。しかも、後継者がなくて今の代で閉店してしまうとの事で残念でならない。

『双葉』は、僕が社会人になった頃はじめて食べた旨いとんかつで、思い出深いお店だ。その時も、噛まずに食べた不思議な感触の豚肉にとても驚いた記憶がある。今日はその頃に座った二階の同じ席だったので、その頃を思い出しながら美味しく頂いた。

台東区上野2-8-11
03-3831-6483
営業時間 11:30~14:00、土日祝11:30~15:00、月木休
東京メトロ銀座線上野広小路駅より徒歩3分
食べログ.com - 双葉

寝ずの番

マキノ雅彦(津川雅彦)監督第一作、映画『寝ずの番』を観た。
寝ずの番俳優・津川雅彦がマキノ雅彦として初監督した作品としても話題になっているが、そんなことを抜きにして本当に面白かった。最初にこの映画のことを知ったときは全然興味がなかったが、予告編を観ていると面白そうで公開時には楽しみにしていたほど。
実際に映画を観ても、「バチが当たるほど面白い」の宣伝コピーに嘘偽りなし!R-15指定の文部省推薦、芸術文化振興基金助成事業、TOKU30(心身の健康のため特に30才以上の方はぜひご覧下さい)、全国商店街おかみさん会推薦も、伊達じゃない。

実は津川雅彦の祖父が牧野省三(マキノ省三)で、伯父がマキノ雅弘、おまけに兄が長門裕之とは知らなかった。結構映画は沢山観ているのに、こんなことも知らなかったなんて...そのマキノ省三が日本で初めて映画撮影した1907年(明治40年)から、ちょうど100年目となる記念すべき年にこのような映画が作られたことは大変素晴らしいことだ。しかも、芸術作品ではなく中島らも原作の下ネタ満載の娯楽作品を選んだところにマキノ雅彦の凄さを感じた。

公式サイト

続きを読む "寝ずの番" »

2006.04.13

noon Smilin'発売記念ライヴ

六本木スイートベイジル STB139で行われた、noonの『Smilin'発売記念ライヴ』に行った。
六本木スイートベイジル STB139noonのライヴは、同じ六本木スイートベイジル STB139で行われた1stアルバムの発売記念ライヴ以来二度目。スタンダードを中心に聞かせてくれる、素直な彼女の歌声が魅力だ。3rdアルバムになる「Smilin'」でもそんな彼女の魅力が満載で、今日はそのアルバム参加ミュージシャン(ユキ・アリマサ(p)/佐藤"ハチ"恭彦(b)/小島勉(ds)/小沼ようすけ(g)/原朋直(tp))による演奏をバックに、リラックスしながらオーガニックな歌声を聴かせてくれた。

noonサイン最初は、アルバムと同じチャップリンの「SMILE」を小沼ようすけのギターソロで聞かせてくれた。誰にでも馴染みのあるメロディーでnoonの声質にもピッタリでとても心地良い。その後、順次メンバーが参加してアルバム収録曲を次々と奏でてくれた。noonはトークもマイペースで、2時間のライヴもマッタリしながらあっと言う間に過ぎてしまった。

公式サイト

続きを読む "noon Smilin'発売記念ライヴ" »

2006.04.12

村治佳織スペシャルプロジェクト プログラムB

『浜離宮朝日ホール』で行われた『村治佳織スペシャルプロジェクト プログラムB/異色のアンサンブルと繰り広げる古典から現代の名曲』に行った。
村治佳織スペシャルプロジェクト3月9日のプログラムA4月9日のプログラムCに続き、いよいよこのプロジェクトの最終回。今回はチェンバロ奏者の曽根麻矢子、能管の一噌幸弘といった異色の組み合わせで、普段聴くことの出来ないクラシックギターの魅力を存分に味わった。特に、曽根麻矢子のチェンバロは一度生で聴いてみたかったので今日は楽しみにしていた。

チェンバロ会場に入ると、ステージ中央に置かれた金と赤で彩られた鮮やかなチェンバロが目に入る。チェンバロは昔から気になっている楽器だったが、実際に生で演奏を聴くのははじめて。しかも、日本の第一人者と言える曽根麻矢子は柔らかな物腰もイメージどおりで、素敵な演奏だった。今度は、ソロでも聴いてみたい。

村治佳織サイン終演後に今日の出演者全員によるサイン会があったのでプログラムの内表紙に頂いてきた。右上が村治佳織、右下が曽根麻矢子、左の訳の分からないのが(笑)一噌幸弘。

公式サイト

2006.04.10

ファイヤーウォール

映画『ファイヤーウォール』を観た。
ファイヤーウォールハリソン・フォード主演最新作。合併を模索している某大手銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)は、知能犯の銀行強盗コックス(ポール・ベタニー)に目をつけられ家族を人質に銀行から自分の口座に1億ドルを振り込むように強要される。
ファイヤーウォール(防火壁)とは、もともとインターネットなど外部ネットワークと企業内ネットワークの間に置かれるセキュリティ・システムのこと。但し、この映画ではセキュリティと同義語として使われている。
IT関連の仕事をしているので興味があって観に行ったが、ハリソン・フォード主演という事でちょっと嫌な予感が。幾多のセキュリティ・システムを掻い潜って、コンピュータ・システムの中核に入り込む「リアル『マトリックス』」を期待していたが、素人目にもずさんで力ずくの方法で、突っ込みどころ満載だった。結局予感どおり頭脳戦ではなく、よくあるアクション・サスペンスだった。
老体に鞭打って演じるハリソン・フォードが痛々しいが、自分の家族を守るためにあれだけのことをして本当に許されるのだろうか。倫理上の問題が気になり、やっぱりハリウッド映画だなって思うしかなかった。

公式サイト

2006.04.09

村治佳織スペシャルプロジェクト プログラムC

『浜離宮朝日ホール』で行われた『村治佳織スペシャルプロジェクト プログラムC/華麗なる弦楽四重奏団との熱き共演』に行った。
村治佳織スペシャルプロジェクト先月9日のプログラムAから一ヶ月たったが、今回はクラシック奏者として活躍している、漆原啓子(ヴァイオリン)、山本友重(ヴァイオリン)、川本嘉子(ヴィオラ)、向山佳絵子(チェロ)の4名をゲストに迎えての純粋なクラシックコンサートスタイルで、トークも挨拶程度。その分、素敵な調べをじっくり聞かせてくれた。
弦楽の調べにアルファ波が出っ放しで、目を閉じるとついうとうとしてしまう。普段あまりクラシックは聴かないので初めて聴く曲ばかりだったが、どれも心地よく聴くことが出来た。
中でも、漆原啓子と二人による「パガニーニ/協奏的ソナタ イ長調 作品61」では、漆原啓子の貫禄の演奏が村治佳織のギターを圧倒するほどで聴き応えたっぷり。できればCDで出して欲しい程だ。

公式サイト

池の端藪蕎麦

上野『池の端藪蕎麦』で、[ざるそば]と[天抜き]を食べた。
池の端藪蕎麦神田連雀町の「かんだやぶそば」から「並木藪蕎麦」に次いで昭和29年に暖簾分けした「池の端藪蕎麦」は藪御三家のひとつとして、池波正太郎や杉浦日向子など多くの文人にも愛され、今年50周年を迎えた。近くに「鈴本演芸場」があることから落語家も贔屓にしているそうだ。上野の不忍通りから一本裏手の繁華街を抜けた辺りで、湯島からも近く『デリー 上野店』の裏手になる。そのため、近くまで行くとつい『デリー 上野店』で済ませてしまうので半年振りの来店になった。

ざるそば 天抜き
食べたのはワンパターンの[ざるそば]と[天抜き]。藪蕎麦らしく辛口のそばつゆが旨い。また、[天抜き]は見た目から結構脂っこいが味は意外とさっぱりしていて美味しい。
ところで、今日は向かいの客が[巣ごもりそば]という「和風かたやきそば」を食べていた。日本蕎麦屋で「かたやきそば」とは珍しい。公式サイトによると「生そばを低温の油でじっくり揚げ、和風の餡をかけたあっさりしたかたやきそばです。 お酒のつまみとしても評判をいただいております。」との事。興味ある方はお試しあれ。

文京区湯島3-44-7
03-3831-8977
営業時間 11:30~14:00,16:30~20:00、日祝11:30~20:00、水休
東京メトロ銀座線上野広小路駅より徒歩3分
公式サイト

2006.04.08

デリー 銀座店

『デリー 銀座店』で"今月のカレー"[スペアリブ入り欧風カレー](仮称)を食べた。
スペアリブ入り欧風カレー今月のカレー(本当の名前は忘れた)は、2本のスペアリブとオクラ、トマトが入ったとろみのある欧風カレーだった。本来デリーはインド・パキスタン料理の店だが、ここ銀座店ではあまりこだわらず欧風カレーなどもメニューに取り入れている。昨年10月の[シーフードカレー]も、海老入りの欧風カレーだった。
トッピングのトマトとパクチーが目に鮮やかで、彩りも美しいちょっとお洒落カレーだ。でも、口にすると意外と辛口で食べ応えがあった。

東京都中央区銀座6-3-11 西銀座ビル3F
03-3571-7895
営業時間 11:30~21:30、土日祝11:50~21:30、無休
東京メトロ銀座線銀座駅C2出口より徒歩3分
公式サイト
食べログ.com - デリー 銀座店

リトル・イタリーの恋

映画『リトル・イタリーの恋』を観た。
リトル・イタリーの恋『きみに読む物語』『シャイン』の脚本を書いたジャン・サルディの監督デビュー作。ロゼッタを演じるアメリア・ワーナーが可愛くて楽しみにしていた作品。
1950年代、オーストラリアに暮らすイタリア移民の仲の良い兄弟アンジェロとジーノ。その兄から求愛され結婚するためにイタリアから渡ってきたロゼッタ、そして弟ジーノの恋人コニーらを描いた爽やかなストーリー。
登場人物たちの大らかさに、イタリア移民の設定が随所に生きていたように思う。全体的にロマンティックというより乙女チックな物語で、ラストの急展開はちょっと強引な気もした。現実にはありえない話とも思ったが、映画を観ている間その現実を少しだけ忘れさせてくれるのが良かった。
アメリア・ワーナーは演技がちょっとイモっぽかったが、それがイタリアの田舎村から出てきた設定によるものか、素の演技か判らなかった。『イーオン・フラックス』にもイーオンの妹ユーナ役で出演していたが気が付かなかった。でも、日本人好みのルックスで可愛かったから良しとしよう。
決して派手ではないが皆が幸せになるラストに、観終わって優しい気持ちになる佳作だった。

公式サイト

2006.04.07

デリー 上野店

調子に乗ってまた『デリー 上野店』に来た。
タンドーリチキンセット前回意外とすんなり食べきれたので、今度は[タンドーリチキンセット]の大ソースの[ホットカシミールカレー]を食べた。でもやっぱり食べている最中から喉が痛くなってきた。やっぱり[ホットカシミールカレー]は生易しくない。
この上に[ベリーホット]があるが、ちょっと無理かな...

東京都文京区湯島3-42-2
03-3831-7311
営業時間 11:50~21:30、無休
地下鉄湯島駅から徒歩3分
公式サイト
食べログ.com - デリー上野店

2006.04.03

デリー 上野店

『デリー 上野店』で、つ、ついに[ホットカシミールカレー]を食べた。
ホットカシミールカレー
よく食べる[タンドーリチキンセット]は大ソースなので、初めての今回は単品で注文。食べてみると思ったより辛くない。もしかするとヒィヒィ言って食べきれないかもって思ったけど、全然食べられる。週一で[カシミールカレー]を食べに来ている成果かな。でも、食べ終わったら喉がヒリヒリする。やっぱり少し辛かった...

東京都文京区湯島3-42-2
03-3831-7311
営業時間 11:50~21:30、無休
地下鉄湯島駅から徒歩3分
公式サイト
食べログ.com - デリー上野店

2006.04.01

運命じゃない人

池袋の新文芸座で映画『運命じゃない人』を観た。
運命じゃない人PFF出身の内田けんじ監督の劇場用長編デビュー作。
昨年公開され話題になったが見逃していた一本。ちょっと想像していたストーリーと違ったが、評判どおり脚本の面白さと意外に個性的な出演者たちで面白かった。凝ったプロットをさりげなく見せる辺りに、内田けんじ監督のデビュー作とは思えない演出センスが光る。主演の中村靖日や親友の私立探偵役の山中聡も、どこにでもいそうで絶対いない個性的なキャラを面白おかしく演じていて良かった。その彼らが運命に流されず、自分で運命を掴もうとしている姿が印象的だ。
ラストは最初の字幕が流れだし「ちょっと後味悪いな」と思っていたら、キチンとフォローがあって気持ちよく終わったのが嬉しい。
内田けんじ監督の次回作にも期待だ。

公式サイト

サマータイムマシン・ブルース

池袋の新文芸座で映画『サマータイムマシン・ブルース』を観た。
サマータイムマシン・ブルース『踊る大走査線』の本広克行監督が、突如現れたタイムマシーンが巻き起こすを荒唐無稽な話を若手中心の出演者たちでテンポよく描いている。出演は、『好きだ、』の瑛太、『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里のほかにも与座嘉秋 、川岡大次郎 、ムロツヨシなど一癖ある若手ばかりで自主制作映画かと思うほど。バカバカしい話だと思いながら観ていたが、結構笑いながら最後まで楽しめた。
全然知らなかったがこの映画、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の舞台『サマータイムマシン・ブルース 2003』の映画化だそうだ。これが舞台でどのように表現されるか、ちょっと興味がある。
連日の特集「気になる日本映画達〈アイツラ〉2005」の初日で、二本目の『運命じゃない人』を目的で行ったので、全然期待していなかった上、たまたま映画の日だったので面白い映画二本立てを1000円で観れてかなり得した気分だ。

公式サイト

続きを読む "サマータイムマシン・ブルース" »

浅草で桜

今日から4月。今年はいい具合に桜が咲いたので、ブログでも多くの人たちが花見に行っているようだ。
桜
『前川』では桜がなかったので、吾妻橋たもとまで戻って公園の桜を見てから池袋へ映画を観に行った。

続きを読む "浅草で桜" »

前川

駒形橋のたもとの創業200年の老舗『前川』へ行った。
前川 隅田川
4月になったので、窓から隅田川沿いの桜を眺めながら鰻を食べようと思って行ったが、残念ながら『前川』のある駒形橋の辺りは桜がなかった。でも、ちょうど二階席の窓際の席が空いていて隅田川を見ながらの鰻は味わえたので良しとしよう。
しかし、二度目の『前川』はあまり楽しいものではなかった。まず、入っても中々席に案内されることがなく、待っている順番も曖昧で後から来た人に先を越されそうになった。席についてもオーダーを受けてくれずお茶が出るだけで10分近く待たされた。鰻を待たされるのは仕方ないが、満席でもない(半分程度空いていた)のに何故こんなにサービスが悪いのか理解できない。

うな重さて肝心のうな重だが、 『うなぎ坂東太郎』と呼ばれる養殖の鰻を使い、蒲焼・吸物・御飯・お新香・水菓子がセットになっている。一応ブランド物の鰻らしいが、前回食べた時と比べて美味しく感じられなかった。noriさんが言っていた様に炭火ではなくガス焼きらしく、鰻がベチャベチャした感じでふっくらした食感がない。以前来た時はこんなに不味いとは思わなかったが、『野田岩』や『色川』など美味しい鰻を食べる事が増えたので少しは舌が肥えたのかな。(笑;)

でも、このまま老舗の看板だけに頼っていては本当にお客さんが来なくなると思うが...他人事ながら、大丈夫か気になってしまう。

東京都台東区駒形2-1-29
03-3841-6314
営業時間 11:30~20:00、月休
地下鉄浅草駅から3分
公式サイト

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »