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2006年5月

2006.05.31

EGO-WRAPPIN' 「DAWN ON THE ROCKS」

渋谷クアトロで行われた、『EGO-WRAPPIN' 「DAWN ON THE ROCKS」』に行った。
EGO-WRAPPIN'
ニュー・アルバム「ON THE ROCKS! 」発売記念コンサートの第一弾。来月から行われる『live tour " ON THE ROCKS ! "』の前哨戦だ。10周年でもあり、そんな彼らからの感謝のメッセージが込められた歌がアンコールも含め2時間、休みなく歌い続けるヨッちゃんに感動!来月のリキッドルームも楽しみだ。
最近、ストレスを感じる毎日だったが、エネルギッシュなライブにパワーをもらえた気がする。

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2006.05.29

ブロークン・フラワーズ

映画『ブロークン・フラワーズ』を観た。
ブロークン・フラワーズカンヌ国際映画祭グランプリ受賞のジム・ジャームッシュ監督の最新作は、ビル・マーレイ主演のちょっと風変わりのロードムービー。
19歳の息子がいることを知ったドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)は、隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)にそそのかされて、母子を探す旅に出る。
どことなく小津安二郎監督を思わせるマッタリした映画だった。カットとカット、シーンとシーンの間にドラマを感じさせる何ともいえない痛快作。ビル・マーレイのとぼけた演技(?)も絶好調だった。

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ピンクパンサー

映画『ピンクパンサー』を観た。
ピンクパンサーピーター・セラーズの代表的な人気シリーズを、スティーヴ・マーティンとジャン・レノが凸凹コンビで再映画化。
DVDBOXも持っている、ピンクパンサーファンとしては見逃せない。但し、あまりにもテイストが違うのでリメイクと言うより別の映画だったな。
でも、スティーヴ・マーティンの超おバカなクルーゾー警部は結構おかしかったし、コンビを組んだジャン・レノの刑事役も昨日の『ダ・ヴィンチ・コード』と全く違って弾けていた。まさか二人でトカゲ踊りまで披露するなんて...個人的には、クルーゾーに負けないおバカぶりを披露した二コール役のエミリー・モーティマーがキュートで良かった。
この映画、ブログなどではかなり評判悪かったけど、場内でも爆笑だったし思ったより面白かった。ただ、『ピンクパンサー』である必要は全くなかったけどね。

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2006.05.28

ダ・ヴィンチ・コード

映画『ダ・ヴィンチ・コード』を観た。
ダ・ヴィンチ・コード名匠ロン・ハワード監督が三度トム・ハンクス と組んで、ベストセラー小説を映画化した超大作ミステリー。
原作は読んでないので謎解き物語を期待していたが、ちょっと期待と違っていた。2時間半の映画では描ききれていないところも多く、イマジネーションの世界観が映像では表現しきれなかったようだ。
ロン・ハワード監督の画作りは好きなのでその点は満足だが、二転三転する物語にイマイチ説明が足りなかった気がする。全面協力のルーブル美術館も重要な役どころで登場するが、思ったほど多くはなかった。オドレイ・トトゥの抑えた演技は好感が持てる。

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2006.05.21

RENT/レント

遅ればせながらようやく映画『RENT/レント』を観た。
RENT/レントピュリッツァー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルを、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督がミュージカル初演のメイン・キャストを迎えて映画化。1990年代のイースト・ヴィレッジを舞台に、HIVポジティブに悩みながらも希望を求めて生きる若き芸術家の卵たちの青春を描いている、骨太のミュージカルだった。
舞台を見ていないので比較は出来ないが、舞台版のテーストを強く残しつつ映画ならではのリアリティ溢れる演出が、当時の時代背景までを描ききっているようだ。
オープニングのテーマソング"Seasons of Love"からラストまで、走り抜けるように力強く描かれた登場人物たちの人生に、思わず自分の20代を思い出す。勿論、彼らとは違って遣り残したことが多く悔いが残っているが、今からでも、少しでも納得できる人生を、時間を過ごしたいと強く思わせてくれた。

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2006.05.20

天野月子ライブ2006「春爛漫!無敵のゴネンジャー」

東京キネマ倶楽部で行われた、『天野月子ライブ2006「春爛漫!無敵のゴネンジャー」』に行った。
天野月子天野月子のライブは初めて。今年はデビュー5周年を向かえ、5/31に「史上初 新作5タイトル・シングル同日リリース」を控えて盛り上がっているだけに、ちょうど開演時間に会場に着いたらいきなり満員のファンで最初からヒートアップ。そして、左上にある階段上のステージで弾き語りギターソロで登場し、いきなりじっくり聞かせてくれ4曲目まで1stアルバム『Sharon Stones』からの曲で、その後5/31リリースの新曲5曲を織り交ぜながらアンコール含めノンストップで3時間越。これには、にわかファンの僕も大満足。(ちょっと足がつらかったけど...)

史上初 新作5タイトル・シングル同日リリース「烏/梟/ウタカタ/風船/混沌-chaos-」

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2006.05.19

アンジェラ

リュック・ベッソン監督の新作映画『アンジェラ』を観た。
アンジェラモノクロの画面は美しく予告編に期待していた。でも、個人的にはものすごく退屈な作品で期待はずれ。『グラン・ブルー』や『レオン』で見せた、ハリウッド映画とは違う娯楽と文芸作品の絶妙なバランスはどこへ...
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2006.05.14

ohanaファーストライブ“魅惑のエメラルドツアー”

Zepp Tokyoで行われた『ohanaファーストライブ“魅惑のエメラルドツアー”』に行った。
ohanaメンバーは、Polarisのオオヤユウスケ、クラムボンの原田郁子、ハナレグミの永積タカシの仲良し3人組によるスペシャル・ユニット。バンド名の「オハナ」は、 オ=オオヤユウスケ、ハ=原田郁子、ナ=永積タカシを組み合わせたものだが、ハワイ語で「ohana(オハナ)」は「家族」の意味があるそうだ。これまでもお互いにライブにゲスト出演していたので決して初めて観るメンバーではないが、こうして正式にバンドとして集まると不思議な感じ。三人とも各バンドのボーカルなのでohanaはコーラス・グループと言われているが、皆タイプが違うユニークな歌声でハモるというより個性的な声の競演が面白かった。
サポートメンバーは、ギターの石井マサユキ(from Tica)、ベースの鹿島達也、ドラムの茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)、キーボードの沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)。更に、スペシャル・ゲストとしてトランペットのNARGO、とトロンボーンの北原雅彦、テナーサックスのGAMO(東京スカパラダイスオーケストラ)と東京スカパラダイスオーケストラのメンバーが多数参加している。
ohanaこれだけでも豪華だが、「ohana」達の普段のステージとは違って今回は派手。それに加えてオープニングからラストまで超ハイテンションで、ライブというよりエンターテインメントを見た感じ。(正直、あまり音楽を聴いた感じがしない...)
個人的には、いきなり登場した「ohana」だったが、今後どのような活躍を見せるだろうか。

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2006.05.04

戦場のアリア

映画『戦場のアリア』を観た。
戦場のアリア第1次世界大戦中にフランス軍、スコットランド軍、ドイツ軍が三つ巴で睨み合うフランス北部の前線で、雪のクリスマス・イブの夜に数万本の樅ノ木が立ち並び、テノールの歌声が流れた。奇跡的な休戦と心の交流の実話を描いた心温まるストーリー。
戦時下を舞台に、様々な登場人物の心の葛藤と人生を描いた作品で心に残る物語だった。最初は、主役のアナ(ダイアン・クルーガー)とニコラウス(ベンノ・フユルマン)の恋愛映画かと思ったが、一種の群像劇のように登場人物一人一人が持つドラマが描かれていた。特に、パーマー司祭(ゲイリー・ルイス)が印象的でどこかで見たことあると思っていたら、『リトル・ダンサー』の父親役だった。
歌の吹き替えが判りやすかったのは残念だし、実話でなければクサイ話で終わっていたかもしれない。でも、国境を越えた交流には素直に感動した。

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ヴィム&ドナータ ヴェンダース 写真展~尾道への旅

表参道ヒルズで開催中の『ヴィム&ドナータ ヴェンダース 写真展~尾道への旅』へ行った。
表参道ヒルズ映画監督のヴィム・ヴェンダースが夫人のドナータと共に、敬愛する小津安二郎の代表作『東京物語』の舞台である尾道を訪ねる物語を写真に納めている。実際には、2005年10月26日から11月2日にかけて京都~鞆の浦~尾道~直島が撮影されている。入り口では写真にヴィム・ヴェンダースがナレーションをつけたプロモーションビデオが流されているロード・ムービーの監督らしい演出だ。

中に入るとまず、ドナータの写真が展示されている。彼女の写真はすべて30cm四方ほどの小さなモノクローム写真で、ライカで撮影された微妙な濃淡が現代に残る古い日本を映し出している。日本人の我々が見ても、非常に懐かしい風景だ。人物を中心とした写真だと聞いていたが、はっきりと分かるように人物が写されているわけではない。むしろ、その人が生活する空間を写し取っているようだ。一点一点は特に主張していないが、全体を通して日本への敬愛が感じられた。

ヴィム&ドナータ ヴェンダース 写真展その奥に、ヴィムの大きなカラー写真が展示されている。小さなものでも1m四方で大きなものは縦1.5mx横4m以上ある。映画監督らしく横長の巨大な写真はシネマスコープを思わせる一編の映画のようだった。ドナータとは違って、人物は一切写されていない。(一部風景としての人物はあったが)静止した風景だけが切り取られている。特に微妙な色彩が素晴らしく、構図そのものが主張しているというより全体としてその先にある物語を感じさせる写真だった。映画と違い写真は個人作業になるが、彼自身が素晴らしい映像作家であることを改めて感じさせてくれた。

出口近くのコーナーでは、この撮影旅行を納めた6分ほどのビデオムービーが上映されていた。彼自身が撮影した映像にナレーションを加えて、小津安二郎への敬愛の念を込めながら訪れた尾道への旅は、正に彼が捜し求めていた『東京物語』だったに違いない。勿論、そこには50数年を経た全く違う街があり、小津安二郎が見たそれとは全く違ってしまったが、残されたお寺や鉄道に映画に残る当時の面影を垣間見たようだ。しかし、それ以上に小津の愛した日本そのものを感じ取ることができただろうか。ヴィムはそれを言葉で語ることはなかったが、展示されている写真にその答えがあるのだろう。

開催期間が9日間と短期間で、会場も決して広くはなかったが有意義な内容でよかった。

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畠山美由紀 "MY LIFE, MY MUSIC" 公開生放送

畠山美由紀が出演した『Golden Week Special American Express presents MY LIFE, MY MUSIC』の公開生放送に参加した。
MY LIFE, MY MUSIC 六本木ヒルズアリーナ
会場の六本木ヒルズアリーナははじめて。(と言うか六本木ヒルズもはじめて入った)時間的に、日陰になっていたが日が当たると中々良い感じのステージだと思う。但し、今日はビル風が少し強かったかな。

今回はJ-WAVEの公開生放送(当日の写真)ということで14時のサンディーのライブから参加した。学生時代は「サンディー&ザ・サンセッツ」のアルバムも聴いていたので懐かしい。でも、いつの間にか30周年を迎えたとは...。今は、ソロ活動でハワイアン音楽を中心に活動してフラダンスの教室まで開いているそうだ。今日はそのフラダンス教室の教え子や、一緒にレコーディングしている「Coconuts cups」のメンバーとの共演。ちょっと風が強くて、ダンサーたちには気の毒だったけど中々楽しいライブだった。ハワイアンもちょっと興味があるので来月出るニューアルバムも聞いてみたい。

その後、お目当ての畠山美由紀が登場。最初は手を振りながらリラックスして歌っていたように見えたが、途中からは目を瞑って歌に集中していたのが印象的。風が強く、スカート姿で見ているほうはちょっと気になったが本人は全く気にしていなかったのは流石。歌への集中力に感心した。野外ステージだったが、音が良く通って意外と音響は良かったと思う。彼女の延びのある声が客席にもよく響いていた。曲は「クレマチスよ」、「くちづけ」、「愛にメロディー」、「浜辺の歌」の4曲。どれも彼女の持ち味を生かしたシットリした曲で、短いながらも満足いくライブだった。サポートはドラムの坂田学、ギターの高田漣、キーボード&アコーデオンの斉藤哲也の3名。親しいメンバーだけに息もぴったり合った演奏だ。

MCはなかったが、演奏後に司会のクリス・ペプラー、リサ・ステッグマイヤーとのトークもあった。ただ、二人はあまり彼女の事を知らないようで、ちょっと話題がかみ合ってなかったかな。でも、リサは生で見るとやっぱりスタイルも抜群でキレイだった。(関係ないか...)いつものライブとは違って時間なども限られていたが、結構楽しく満足した。来月のオーチャードホールも楽しみだ。

●今回はブログ「mike's box」のmikeさんに教わった情報で行くことが出来ました。mikeさん、深謝!です。

J-WAVE "MY LIFE, MY MUSIC"
畠山美由紀 公式サイト

2006.05.03

来館記念 世界の映画作家シリーズ(33) ヴィム・ヴェンダース

新文芸座のオールナイト映画『来館記念 世界の映画作家シリーズ(33) ヴィム・ヴェンダース』に行ってきた。
ヴィム・ヴェンダース
上映作品は、代表作の『パリ、テキサス』(1984・西独=仏/フランス映画社)、キューバ・ミュージシャンを撮ったドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999・独=キューバ他/日活)、9.11以降の病める米国をテーマにした最近作『ランド・オブ・プレンティ』(2004・米=独/アスミック・エース)の3作品。
表参道ヒルズで開催中の夫婦による写真展『ヴィム&ドナータ ヴェンダース 写真展~尾道への旅』のため来日中のヴィム・ヴェンダース監督が舞台挨拶をするというので、オールナイトにも拘らず立ち見が出るほどの大盛況。前売券を買っといて良かった。

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2006.05.01

Vフォー・ヴェンデッタ

映画『Vフォー・ヴェンデッタ』を観た。
Vフォー・ヴェンデッタ『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟製作・脚本の最新作。丸刈りのナタリー・ポートマンが話題だが、顔を出さない主役の"V"をヒューゴ・ウィービングが演じているとは知らなかった。
近未来、第3次世界大戦後のイギリス国家と対抗する"V"を描いているが、政治色が全くないのは意外。アクションエンターテインメントとしてはそれなりに成立しているが、それ以上の面白さがない辺りはかなり物足りなかった。

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