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2006.06.06

DVD/明日の記憶

DVDと言うか航空機内で『明日の記憶』を観た。
明日の記憶山本周五郎賞を受賞の荻原浩原作小説を、『トリック』の堤幸彦監督による映画化された作品。渡辺謙がエグゼクティブ・プロデューザーも務め肝いりで主演したことでも話題の作品だ。
若年性アルツハイマー病という厳しい現実は癌と同じように誰にでも訪れる可能性があるが、本人が自覚しながら進行する点は癌以上に残酷かもしれない。家族にも重い負担を強いることになる。
『トリック』の堤幸彦監督が人間ドラマをどのように描くか興味深かったが、意外にもテーマを正面からストレートに描いていた。渡辺謙が演じる今時珍しい猛烈サラリーマンが、ちょっと大袈裟に見える。やっぱりハリウッド映画の影響だろうか。一方、渡辺謙の妻を演じる樋口可南子の好演が心に残った。
また、脇役陣も好演していたが、描き方が中途半端な役どころが多いのが残念。例えば、及川光博演じる若き医師もキーパーパーソンと思いきや前半だけで後半では全然登場しない。大滝秀治も存在感たっぷりだったが、主人公との関係をもう少し深く描いても良かったんじゃないだろうか。他にも、香川照之や坂口憲二、吹石一恵などの使い方もちょっと勿体無い。(木梨憲武はちょど良かったかも)
誰かのブログで書かれていたが、ちょっとキレイに描き過ぎのように思う。本当に病人を持った家族は、もっと切実な現実問題が山のようにあり、樋口可南子のように対処できないのではないだろうか。そういった意味では、家族の一面をじっくり描いているとは言い切れないと思う。

今回初めて航空機内で映画を観た。劇場公開中や日本公開前の作品が観れるのは得した気分になるが、液晶スクリーンが観づらいし途中でアナウンスが入るのイマイチ。やっぱり映画は映画館が一番なのを再認識した。

公式サイト

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

あ。間違って「RENT」をTBしてしまいました。すみませんが削除お願いします・・・。
ところで、謙さん巧いんですけど、私もちょっと大げさかも、とか思ってしまいました。相当ハリウッドに感化されてるかな、と。あと、この方なんか最近泣いてばっかり、という印象が。先月テレ朝で謙さんのドキュメンタリーやってたけど、そこでも泣いてばっかでした。

四度でスミマセンm(__)m
最近はだいぶお忙しいそうですね…大変そうです。
飛行機には殆ど乗る機会がないのですが、もうこの作品を上映してるんですね!ビックリ!!
ある意味うらやましい。
では、お体には気を付けて下さいねぇ~♪

おひさです!
これ、原作読みましたよ。
なんだか、読んでいると落ち込んでくるんですよね。
だって、最近物忘れ多いし、人や映画なんかのタイトル思い出せないことがあるから。
これってもしや…(笑)、いや、笑えないかも!?

さばきちさん、こんばんわ。
「RENT」のTB削除しときました。
で、謙さんやっぱり大袈裟ですよね。その分、樋口さんの好演が印象的でした。
謙さん、最近は泣いてばかりなんですか?高倉健さんじゃないですよね。(^_^;)
公私共に順風満帆なんで、いろんな出来事に素直に感動できるのかもしれないですね。

purple in satoさん、度々どうもです。
先週は仕事で上海に二泊三日行ってきました。でも片道2時間半程度なんで映画1本観るのがぎりぎりでした。(^_^;)
最近更新が滞る事が多いですが、見捨てずにお付き合い下さい。m(__)m

Kayoさん、こんばんわ。
どうもご無沙汰です。
僕も物忘れが酷いんで、渡辺謙がミッチーの検査を受けるシーンは、正直ドキドキしながら見ました。
一昨日の夕飯もすぐに思い出せなくて。(^_^;)
あまり気にしすぎないのが良いかと。(笑)
ではまた、よろしく!

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誰もが人事とは思えない話だと思います。 自分がなるかもしれない。夫が、妻がなるかもしれない。まだ若い自分の親がなるかもしれない。きょうだいがなるかもしれない。 ありえない話じゃありません。 主人公佐伯雅行も、よくいるモーレツサラリーマンで、まさに今が働き盛り、家族を養い、いろいろあったけれど娘の結婚も決まり、孫も出来、幸せに暮らしていました。今までも、そしてこれからも、当たり前のように今の生活が... [続きを読む]

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