2010.05.19

リアルツイッター試写会イベント「RAILWAYS(レイルウェイズ)」

ツイッターをしながら映画を観ると言う業界初の試み、リアルツイッター試写会イベント「RAILWAYS(レイルウェイズ)」に参加しました。
RAILWAYS

公開前の映画を観ながらツイッターすると大胆なイベントで、試写会にはマスコミが多数来ていたほどです。会場の松竹試写室には40~50名が参加し、スクリーンの両脇には大型のモニタでツイートが表示されていました。更につぶやきシローがゲストとして僕らと一緒に映画を観ながらつぶやいていました。

公開前の映画を観ながらツイッターすると、どうしてもネタバレになってしますので、

なお、ツイートした内容はこちらで見ていただけます。
ハッシュタグ #railtw

最後に頂いたものです。プログラム、パンフレット、ネームカードホルダー、それに映画の舞台となった島根県の名産シジミのインスタント味噌汁&お吸い物です。
Omiyage

2010.03.15

シャーロック・ホームズ

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ガイ・リッチー監督の最新作「シャーロック・ホームズ」を観てきました。

ストーリーも映像もキレが良くて、最初から最後まで息もつかせない展開は、ガイ・リッチー監督の面目躍如です。キャスティングも良かった(ジュード・ロウのワトソン博士がカッコよすぎるけど)と思います。宮崎駿のアニメ版や大友克洋の「スチームボーイ」に通じる、世界観も魅力です。どうせならメカにもっと凝って欲しかったな。

ただし、ミステリー映画を期待するとがっかりするので、冒険映画と思って割り切って観るのが無難です。ラストは続編がありそうだったので、あと2,3作は期待したい。

2010.03.08

ニューヨーク,アイラブユー

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映画「 ニューヨーク,アイラブユー」を観た。オムニバスというよりカオスっぽくて、その辺がニューヨーク的かな。最後まで次に何が起こるか分からないワクワク感があって面白かったけど、それだけだったのが物足りない。岩井俊二のパートでクリスティーナ・リッチ(かわいい)の使い方が贅沢!

2010.01.22

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

有名な絵本を原作に、スパイク・ジョーンズ監督が撮った最新作です。ブログなどでは全体的に評価が低いので気になっていましたが、個人的には世界観がよく出ていて気に入りました。こんな映画、mスパイク・ジョーンズじゃないと撮れないなって思ったほどです。
確かにストーリーが曖昧で物足りないかもしれませんが、本来は子供向けの割り切って観るのが正解だと思います。自然な特撮で無邪気なかいじゅうたちがよく表現されていたと感心しました。字幕版だったので大人ばかりでしたが、子供たちの目ではどんな風に映るのでしょうか?



2007.04.06

パリ、ジュテーム

映画『パリ、ジュテーム』を観た。
パリ、ジュテームパリを舞台にパリを愛する世界中の映画監督たちが撮った18編の珠玉の短編集。
ウィットに富んだパリっ子たちの日常を、天使になってパリの上空から覗き見たような作品だった。彼らの様々な歓び、悲しみ、出会い、別れ、愛の瞬間をちょっとだけ切り取ったようで、いつの間にか自分もパリの街角に立っているように思えてきた。決して「I love NY」や「東京、愛してる」では、こうしたニュアンスは出せないに違いない。観終わってからとても幸福な気持ちが溢れてくる、お気に入りの映画になった。

『アメリ』のプロデューサー、クローディー・オサールの呼びかけで集まった監督たちは、バラエティに富んだパリの表情を見事に描いている。それは、街角や家の中そして路上やカフェで過ごす人々の日常の一瞬一瞬にあった。
全てが良かったが、特に気に入ったのが、シルヴァン・ショメ監督の「エッフェル塔」、アルフォンソ・キュアロン監督の「モンソー公園」、フレデリック・オービュタン監督とジェラール・ドパデュー監督の「カルチェラタン」の三作品。

「エッフェル塔」は、マイム・アーティストを描いた、ちょっと『アメリ』を思わせる陽気な作品だ。孤独だったマイム・アーティストの男がふとしたキッカケで生涯の伴侶と出会って、二人の子供が学校に行くのを見送る。
彼らを見ていると世界は幸福しかないと思えてしまう。子供が見せる満面の笑顔が印象的だった。

「モンソー公園」は、ニック・ノルティ演じる初老の男と「スイミング・プール」のリュデュビーヌ・サニエ演じる若い娘のクレアが、謎の男"ギャスパール"の話をしながらモンソー公園まで歩く。ちょっと意味深な会話の意味は・・・。
話しながら歩く二人を、長回しのカメラで納めたほぼ1カットの作品だ。二人の会話のテンポが秀逸。オチに思わず笑みがこぼれてしまう。

「カルチェラタン」は、別居生活の長い初老の夫婦ベンとジーナが正式離婚の手続きのため数年ぶりに学生の街カルチェラタンのレストランで出会う。二人にはそれぞれ付き合っている相手がいるが、まだお互いに気持ちは残っているよう。しかし、ベンと若い愛人には妊娠3ヶ月の子供が出来て正式離婚する必要が出来た。
二人の複雑な気持ちが見え隠れする、大人の会話を楽しませてくれる一編。ジェラール・ドパデュー演じるレストランのオーナーのさり気ない一言がパリっ子の粋を感じさせる。

その他の作品も印象的で、書きだせばキリがない。ただ、一編一編はささやかな作品なので、それだけを観たら大した作品ではないように思えるだろう。そういった意味で、この映画は全編でパリ全体に光を当てて様々な表情を写し撮っていると言うべき作品だ。
それにしても、パリはどうしてこれほど映画になる素敵な街だろう。しかも、全編を見ていると、"パリは大人の男女が暮らす街"なんだと感じさせる。観光で写される街やファッションの街ではなく、東京の下町と同じ親しみ易い風景が至る所にあって、そこではパリっ子達が愛し合い活き活きと暮らしていた。DVDが出たらさり気なく流しておきたい、パリの風景のような映画だった。

公式サイト

2007.03.25

デジャヴ

トニー・スコット監督の最新作、映画『デジャヴ』を観た。
デジャヴ前半は動きが少ないし説明ばかりでちょっと退屈。後半と言うよりラストの畳み掛けるような展開は、ある程度ストーリーが読めていたけど面白かった。それに何と言ってもトニー・スコットらしい飽きさせないカメラワークやシーンの切り返しは、それだけで観に来て良かったと思わせるものがある。
ただし、デジャブっていうよりタイムパラドックス物って感じは納得できないかな。デジャブって結構ロマンティックな響きがあるけど、本作はそうした作品じゃないのは正直期待はずれだった。

公式サイト

2007.03.24

蟲師

大友克洋監督の映画『蟲師』を観た。
蟲師大友克洋の作品と言うだけで観る人は多いはず。僕もそんな一人だ。しかも、実写作品は『ワールド・アパートメント・ホラー』(1991)以来16年ぶりとなる。今回は、小椋事務所の社長が自主制作映画『じゆうを我等に』を観てオファーを送り続けて実現したと言う。僕も、紀伊国屋ホールで『じゆうを我等に』を観た一人として感慨深いものがある。

100年程前の日本が舞台だが、日本各地のロケで撮られたことがこの作品の大きな魅力だ。日本人の原風景が至る所に取り込まれ、子供の頃見た水木しげるの漫画の世界を思い起こさせた。その世界で、オダギリジョーが演じる蟲師のギンコが日本中を旅している事に妙にリアリティがある。その時代、場所に自分がいるような錯覚に陥るほどで、見たはずのない日本のどこかの風景にシンクロしてしまう。日本をニュージーランドロケで撮った『どろろ』とは対照的だ。思わず日本人に生まれてよかったと思えてしまう。蟲と一緒に失われていく日本の自然を改めて思い出させてくれる、そんなファンタジー映画だった。ただ、ラストはよく意味が判らなかったけど・・・

アニメーション作品では、大友監督の描く完璧な絵コンテを忠実に実現している。本作でも完璧な絵コンテが描かれているそうだが、実写作品なので、ロケ地の状況やその場のタイミング、役者の演技、個性によって違う結果になる。実際にスタッフの意見などを取り入れて、ある程度自由な発想で進めたようだ。そんなファジーな要素が、逆に自然でよい結果に繋がったようだ。アニメーション作品とは違う魅力になっている。

原作漫画は映画を観終わってから読んだが、120分で完結する映画とは違い1話完結の連載作品なので、様々なキャラクタが登場して作り上げる世界観が面白く興味深い。まだ1巻しか読んでないので残りが楽しみ。

公式サイト

2006.09.03

水の花

映画『水の花』を観た。
水の花 「バーバー吉野」(監督:荻上直子)や「運命じゃない人」(監督:内田けんじ)を輩出した、第15回PFFスカラシップ作品として製作された23歳の木下雄介監督長編デビュー作。姉妹役の寺島咲と新人の小野ひまわりが、存在感のある演技を見せている。特に、妹役の小野ひまわりが自然な演技で可愛らしい。
思春期の少女の気持ちを、丁寧に描いているのは好感が持てる。
但し、脚本や画作りなど作品としての完成度の低さは否めない。特に、随所で見せる長廻しが中途半端で逆効果だったかもしれない。
まだ若い監督なので、今後の活躍に期待したい。

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2006.09.01

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

映画『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』を観た。
花田少年史 幽霊と秘密のトンネル一色まことの人気コミックの実写映画化を、テレビ業界出身の水田伸生が劇場映画デビュー作として監督した作品。主人公 花田一路を子役の須賀健太が演じ、両親役に西村雅彦と篠原涼子、幽霊役に安藤希が出演する。
事故にあって幽霊が見えるようになったわんぱく坊主の花田一路(須賀健太)が、謎の幽霊少女と出会い両親の過去を知り家族の絆を深めていく。昭和ノスタルジックな舞台を背景にした、心温まるファンタジー作品に仕上がっている。
原作コミックやテレビアニメは観たことがなかったが、笑いあり涙ありと想像以上に面白かった。
まゆげ犬「ジロくん」が、ちょっとしか登場しなかいのが残念。

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2006.08.30

王と鳥

映画『王と鳥』を観た。
王と鳥フランスのポール・グリモー監督が脚本家ジャック・プレヴェールと1947年から製作していたが数年立っても完成せず、痺れを切らしたプロデューサが勝手に『やぶにらみの暴君』(1952年)として公開した。これを後年、ポール・グリモー自身が版権を取得して改めて1979年に『王と鳥』として完成させたいわくつきの作品。
高畑勲、宮崎駿など多くのアニメーション作家に影響を与えたことでも知られている。そう言った縁もあり、今回、スタジオジブリの手によりデジタル・リマスター版として劇場公開されることになった。
僕も、学生時代に『やぶにらみの暴君』を観て、『長靴をはいた猫』や『ルパン三世 カリオストロの城』に通じるエピソードに随分驚いた記憶がある。アニメーションの動きの面白さというより、絵から出てくる登場人物や傲慢な王様のキャラクター、様々な仕掛けに満ちた城など、設定の面白さが際立っていた。
正確に『やぶにらみの暴君』を覚えていないので、この『王と鳥』の比較は出来ないが、随分啓蒙的な作品に仕上がっているように思う。数十年を経て、こうした作品を監督のオリジナル作品として再び観ることができるのは大変喜ばしいことだ。

公式サイト

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