『大友克洋GENGA展』内覧会
『大友克洋GENGA展』内覧会の抽選に当選して一足早く見てきました。
『AKIRA』全ページ2000枚を含む3000枚の原画は圧倒的です。デビュー作から最新作まで、ありとあらゆる作品が展示されています。
確認した作品だけでも、
『銃声』『親友』(1973)、『密漁の夜』『BOOGIE WOOGIE WALTZ』『目覚めよと呼ぶ声あり』(1974)、『スカッとスッキリ』(1975)、『アメリンゴ』『酒井さんちのユキエちゃん』『犯す』『ハイウェイスター』『CHUCK CHECK CHICKIN』『School-boy on good time』(1976)、『夢の蒼穹』『宇宙パトロール・シゲマ』『'ROUND ABOUT MIDNIGHT』『NOTHING WILL BE AS IT WAS』『WISKY-GO-GO』『星霜』『天網恢恢疎にして漏らさず』『さよならにっぽん』『MINER SWING』『GOOD WEATHER』(1977)、『SO WHAT』『つやのあとさき』『愛の街角2丁目3番地』『ヘンゼルとグレーテル』『大麻境』『任侠シネマクラブ』『カツ丼』『信長戦記』『Fire-ball』『Hair』『聖者が街にやってくる』『RUN』『饅頭こわい』『DON QUIJOTE』『SOUND OF SAND』『危ない! 生徒会長』(1979)、『童夢』『A荘殺人事件』『SOS! 大東京探検隊』『That's Amazing World』『サン・バーグズヒルの思い出』『ELECTRIC BIRD LAND』『気分はもう戦争』『APPLE PARADISE』『I・N・R・I』『VIRGIN SHADOW に一番乗り!』『彼女の想いで…』(1980)、『惑星TAKO年代記』『青い鳥』『猫はよく朝方に帰ってくる』『スイカメシア』『武器よさらば』(1981)、『SPEED』(1982)、『AKIRA』(1982-1990)、『上を向いて歩こう』(1985)、『BATMAN 「第三のマスク」』(1997)、『DJ TECHのMORNING ATTACK』(2012)など。映像関連ではNHK『YOU』オープニング、CANONのCM、『幻魔大戦』(1993)、『MEMORIES』(1995)、『スチームボーイ』(2004)など。それ以外にもポスターなど各種イラスト作品、特に趣味の自転車関連の『ビバ・イル・チクリッシモ!』のイラストなど。
大友克洋全作品を展示していると言っても過言ではありません。
今回は最新アニメ『火要慎(ひのようじん)』(約15分)も上映されました。絵巻物のような映像で漫画とは対極をなす映像はアナログとデジタルを融合させて作られたようです。炎の表現が秀逸でした。正直楽しめる作品ではありませんが、高度な技術的で作られていることは明白です。細かい点まで拘りを感じさせる大友さんらしい作品でした。
初めて原稿を見てビックリしたのは、画に無駄が全くない点です。今まで手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子不二雄、赤塚不二夫、水島新二などの原稿を見たことがありますが、どれもホワイトや切り貼りなどが多いのが当たり前でした。しかし、大友さんの原稿はそれらがほとんどありません。これには本当に驚きました。初期の作品はまだ試行錯誤が見られますが、『気分はもう戦争』頃からは修正などが見られません。『AKIRA』に至っては印刷物と区別がつかないほどクオリティです。カラー原稿もリキテックスなど不透明水彩を重ね塗りしてると思っていたら、透明水彩でほとんど一気に描かれているようでした。時間がなくまだまだ見たりないです。
原稿は1枚1枚どれもがじっくり見る価値がある作品ばかりなので、とてもじゃないけど見切れません。今回の内覧会は1時間と短かったこともあり、みんな悲鳴を上げていました。僕も後何回か来なければならないようです。
最近のコメント